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  • 一庵そば

    【製造者】 伊之助製麺株式会社(佐賀県神埼市)
    【購入価格(税込)】 255円(300g)
    【特徴】 約380年の歴史を持つ、そうめん作りの製法を生かして製造されたそば。
    【原材料】 小麦粉(国内製造)、そば粉、食塩、直鎖オリゴ糖
    【茹で時間】 4分
    【管理人のコメント】 伊之助製麺さんは文政元年(1818年)から神埼名産のそうめんを作り続けている老舗製麺所。一庵そばは、その高い製麺技術によって作られている。
    原材料に記載されている直鎖オリゴ糖は、低甘味・低粘度・優れた保湿性を持つ食品素材だが、干しそばに使用されている例は初めて知る。ざっと調べた限りでは九州に限ってラーメンやちゃんぽんの麺に一部使用されているようだ。しかし、どのような目的で干しそばに加えたのかはわからない。あえてコシや滑らかさを抑えるためだろうか。ご存知の方は教えていただきたい。

    神埼そうめんとは
    佐賀県で古くから食べられている神埼市の名産品。
    およそ380年前、諸国を行脚していた小豆島の僧が神埼で病に倒れた時に、手厚く看病した地元の行商人へ手延べそうめんの製法を伝授したことが始まりとされていて、佐賀の温暖な気候や上質な水源など小麦栽培に適した土地ということもあり、神埼でそうめん作りが広まった。豊富な水量を生かした水車を使い小麦をひくようになり、かつては300軒を超える製麺所が存在した。なお、神埼はロール式の製麺機を開発し、機械製麺の生産をいち早く導入した、機械そうめん発祥の地でもある。(農林水産省ホームページ「うちの郷土料理、次世代に伝えたい大切な味」から)


    神埼市の中心を流れる城原川上流では、明治時代の初期頃まで小麦を挽く水車が六十基程稼働し、素麺造りが盛んに行われていた。


  • みつせ山芋入りそば四季食彩

    【販売者】 神埼素麺大坪製麺株式会社(佐賀県神埼市)
    【購入価格(税別)】 250円(270g)
    【特徴】 そばと山芋の風味が生きているそばに仕上げました。
    【原材料】 小麦粉(国内製造)、そば粉、山芋粉、食塩
    【茹で時間】 3分半
    【管理人のコメント】 神埼素麺大坪製麺株式会社は佐賀県神崎市で大正8年から製麺業営む老舗。九州産の原料にこだわり、干しそばのほか素麺やラーメンなども製造している。商品名の由来となる三瀬村は神崎市から北に車で30分ほど離れた脊振(せふり)山地の中にあり、国道263号線沿いの「三瀬そば街道」は名店が軒をならべる場所。この商品はその地にあやかったようだ。
    「これがみつせそば」というスタイルは恐らくないと思う。以前食べたみつせそばはコシが強めだったが、この商品はかなり柔らかい方。韓国風や中華風など、いろんな食べ方で楽しめる麺だと思う。


  • 人力うどん

    【製造者】 株式会社福山(佐賀県鳥栖市)
    【販売者】 株式会社採食工房(福岡県大野城市)
    【特徴】 48時間熟成乾燥させて作りました。
    【購入価格(税込)】 1,620円(うどん麺80g×2個、そば麺80g×2個、うどんつゆ×2個、そばつゆ×2個、磯紫菜×2個)
    【原材料】 小麦粉(国内製造)、そば粉、食塩/酒精、加工でんぷん
    【茹で時間】 5分
    【管理人のコメント】 「人力うどん」は佐賀県鳥栖市で明治38年から製麺業を営む株式会社福山が、福岡県と佐賀県内で11店舗を直営するうどん店の屋号。名物の肉ごぼう天うどんを始め豊富なメニューと優しい価格で地元の人たちに愛されている。
    本品は干しうどんと干しそばをセットにした贈答用商品らしい。
    お湯で溶かす粉末出汁が付いており、そのためか干しそばには珍しく、温かい食べ方だけを紹介している。モチモチした麺にパンチの効いたお出汁は、かつて駅のホームで食べていた懐かしい味を思い出す。

    【余談ですが】
    原材料表記の中の(/)が気になったので調べてみた。
    原材料と添加物の見分けを付けるため、2015年に食品表示法で定めた通称「スラッシュルール」と呼ぶもので、スラッシュの前は原材料、スラッシュのあとは添加物を意味する。この商品は酒精が添加物ということになる。
    本来は原材料の欄と添加物の欄を作って表示するのが大原則だが、そうすると文字数が増えてしまってパッケージのデザイン上不具合が出るので、文字数が増えないスラッシュルールが適用された。たかがスラッシュ、されどスラッシュというわけだ。


  • みつせそば

    【販売者】 三瀬食品株式会社(佐賀県佐賀市)
    【購入価格(税別)】 188円(400g入/470円/kg)
    【特徴】 良質なそば粉を使用し、丹念に作り上げた。
    【原材料】 小麦粉、そば粉、食塩
    【茹で時間】 3分半
    【管理人のコメント】 
    三瀬村は佐賀県の北部、脊振(せふり)山地の中にあり、美味しいそば作りに欠かせない澄んだ空気と豊富な天然水に恵まれていることから、そば職人たちをこの土地に引き寄せた。国道263号線沿いの「三瀬そば街道」は、個性あふれるそば屋さんが点在し、美しい自然の中でそばが楽しめると癒しのグルメスポットとして注目されていると言う。
    この商品がそれらと関係があるのかは不明だが、ようやく佐賀県の干しそばに出会えたことは嬉しい。価格からは想像できないバランスの良さ。ただ1点、表示通りの茹で時間だと、かなり堅めの仕上がりになる。九州だけに「バリカタ」がおススメなのだろうか。