福井の友人からいただいた、越前おろしそば専用のつゆとかつお節。
つゆは福井で六代続く老舗ヒゲコ醤油が、大根おろしを入れた時につゆの味がきわだつように造りあげたと言う。キリっと辛口なので、辛味ダイコンより青首の甘いところが合うと思う。
鰹節の早崎商店は地元でお馴染みの乾物店。中でも「オーロラ印の味付たら」は発売から60年以上変わらない味。子供のころはお茶づけで、大人になると酒のおつまみで、お世話になっている。越前おろしそば専用かつおは、そばの食感を損なわない極薄削りで、地元のそば屋さんも御用達とのこと。
- カテゴリー別アーカイブ 余談ですが
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第5回 The 乾麺グランプリ in Tokyo
昨年に引き続き行ってきました!!
凝りに凝った具材と調理方法は年々エスカレートして、中には豚の角煮が丸々1本トッピングしたそばもあり。それらが、どれも1杯500円で食べらる大変お得なイベントなのだ。
よくフードフェスは儲かると聞くが、乾麺グランプリの出展者は恐らく採算度外視で、自社製品のPRとグランプリを争う熱いイベントなのだ。
今年は妻と二人で6品のそばをいただきました。公式ホームページはこちら
(グランプリ発表も)徳島を味わう!「阿波尾鶏」と「すだち」の冷やしぶっかけ祖谷(いや)そば。
鶏肉たっぷり、すだちが爽やかに香って最高!
岡本製麺(株)今回食べた中でNo.1
新食感!角煮入り ふわふわとろっと月見そば。
トッピングを全部ダブルにしてくれたので、麺が見えない!
(株)はくばく「栃尾の油揚げ」で作った冷やしきつねへぎそば。
味が染みた分厚い揚げが美味しい!
(株)自然芋そば
「エビのせサラダ茶そば」と「抹茶そば和風スイーツ」
これは斬新!やはり抹茶と言えばスイーツか!?
池島フーズ(株)信州産みどり大根おろし戸隠そば牛たんとろろ添え。
牛タンととろろ芋、間違いないでしょう!
(株)おびなた北海道産十割そばとその場で揚げる海老と春菊のかき揚げそば。
揚げたてサクサクのかき揚げが本格的。やっぱりそばとの相性抜群!
(株)山本かじの物販コーナーで買い物をしたら、おまけを沢山いただきました。
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納豆やくみ(旭松食品株式会社)
そばを茹で始めて「しまった、葱が無い!」ということが稀にあるが、そんなときにのためにもストックしておきたい商品。納豆の風味が新鮮で適度な粘りもあり、納豆にはない香ばしさも加わってとても美味しい。
乾麺グランプリの会場で購入したもの。普通の納豆と同等価格(3食入り100円)は狙ったのだろうか。
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The 乾麺グランプリ in Tokio 2023
乾麺の日本一を決めるフードフェスが駒沢オリンピック公園で開催されていることを知ったのは昨日のこと。
今回は4年ぶりで第4回を数えるそうだが昨日まで全く知らなかった。
幸い自転車で10分の距離なので早速妻を誘って行ってきた。1杯300円~500円と嬉しい価格で全28メニュー。そのうちのそば10品をすべて制覇したかったが、6品でギブアップとなった。どの品も上質な干しそばをベースに具材や味付けに思考を凝らした逸品揃いだった。
マイナーな乾麺の世界をどうにかして盛り上げたいという、関係者の工夫と努力が感じられる良いイベントだった。真鯛の出汁塩のつゆで食べる!
干しエビと蒸し鶏のすだちづくしそば
(株)岡本製麺そばの実薫るSABA缶つけSOBA
(株)おびなた合鴨の旨味が凝縮した絶品つゆ!ゆずおろし添え!
冷静鴨チャーシューネギ蕎麦
茂野製麺(株)白と黒の2色盛り十割と
旨味引き立つ揚げたて天ぷらそば
(株)山本かじの佐賀海苔ととろろで食す
ピリ辛花巻へぎそば、みどりのラー油添え
(株)自然芋そば池森さん考案 抹茶ソイラテつけそば
池島フーズ(株)食べられなかった4品
● 野菜を食べるピリ辛麻辣そば、パクチー入れ放題/(有)本田商店
● 燻製鴨南蛮更科そば、とろろ入り/(株)ニップン
● やみつき極旨肉そば/キッコーマン食品(株)
● 信州ポーク使用の肉そば!豚(トン)でもねぇ旨さだぜ!!/柄木田製粉(株)余った食券でお土産3品購入。
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幸せののどぐろだし塩わさび
【製造者】 株式会社マル井(長野県安曇野市)
【販売者】 株式会社ナガノファクトリー(長野県長野市)
【特徴】そば料理研究家・池森秀一の新しいそばの楽しみ方から生まれた新しいテーブル調味料
【購入価格(税込)】 355円(40g)
【原材料】 本わさび(安曇野産)、食塩、砂糖、植物油脂、のどぐろだし塩(食塩、焼のどぐろだし顆粒、いわし煮干粉末)、食物繊維/環状オリゴ糖、酸味料、調味料(アミノ酸等)、香料、増粘剤(キサンタン)、着色料(紅花黄、紅麹色素、クチナシ)、(一部に大豆を含む)
【管理人のコメント】 製造元のマル井さんは日本一のわさび生産地、信州安曇野に本社・工場を構え、生おろしわさびをはじめ様々なわさび関連商品を製造している。
この商品を企画した池森氏は「蕎麦につゆ無しで直接つけて食べてみて!キセキが起こるよ!」とミュージシャンらしいラブソングのようなキャッチフレーズを述べているが、さすがにそれは大げさ。のどぐろ感は全く感じないが、わさび自体はちゃんと美味しい。
ひとつ注意点として、蕎麦に直接つけて勢いよく吸い上げると、わさびの強い刺激が一気に鼻を通ってむせかえるので、すすらずに食べることをおススメする。
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越前そば巡り2023 GW編
GWで帰省中、地元の友人と「はしごそば」をした。特に選りすぐったわけでなく、その時々で思いついたお店を巡った。
■久ちゃん食堂/大野市
おばちゃんが一人で営業する「久ちゃん食堂」は、平日でも朝10時の開店から続々と地元住民が訪れて、狭い店内は忽ち満員となる。店構えだけを見て侮るなかれ、手打ちの十割そばを提供する本格派そば屋さんなのだ。一番人気はやっぱり「おろしそば」一杯500円!そばが少なめなので、おばちゃん手作りの稲荷ずしやおにぎりをいっしょに頼むお客さんが多い。そのほかにも季節の総菜や山菜料理のテイクアウトも人気がある。
福井県大野市大和町3-15(居酒屋さんの駐車場が使える)
■そば処 一福(いっぷく)/今立郡池田町
今や福井県でもっとも有名な店のひとつ。唯一無二の「塩だし」が全国に名を馳せ、週末ともなると開店前から行列を成す。本ブログで以前乾麺を紹介した。
迷うことなく「塩だしおろしそば(わさび添え)」を注文。850円と少々お高めだが食べれば200%納得!唯一無二の味わいに感動すら覚える。
ここ本店は山深い集落にあるので車でアクセスとなるが、最近福井市内にも「蕎麦Dining一福」を出店したので、公共交通で訪れて「そば屋で一杯」が楽しめる。
本店:福井県今立郡池田町34-24-1
https://www.ippuku-shiosoba.jp/
蕎麦Dining一福:福井県福井市成和1-3106 KENJIビルF1
https://www.ippuku-shiosoba.jp/docs/soba-dining-ippuku.html
■伊自良(いじら)温泉/福井市
山あいの静かな場所にある自然あふれる伊自良温泉は、日本には数少ない「脳卒中に効能のある湯」といわれる天然温泉。宿泊ができない日帰り温泉施設だ。入浴料350円は銭湯より安い!日常で銭湯使いができる地元民がうらやましい~。
館内の飲食スペースで、土日限定の手打ちそばが味わえる。おろしそば(500円)には山菜小皿が付く嬉しい心遣い。日本酒が欲しくなる!
小皿の中の左の「ウワバミソウ」は、福井では「水ぶき」と呼んで馴染みの山菜だが、都会ではあまり見かけないだろう。
このほかお酒に合う地元山菜の天ぷらなどもあるので、バスを乗り継いで来て、お座敷で一杯呑みながらゆっくり過ごすのも良し!
■そば工房 お仙/坂井郡丸岡町
そば屋らしからぬ店構えだが、そばのプロたちが訪れる名店。
店頭に「丸岡産蕎麦粉使用」と書かれたのぼりが立つ。丸岡産そば(在来種)は、まだ青い実が多い状態の早い時に収穫される「早刈りそば」。大変人気がある品種だが生産量が限られているので確保が難しいと言う。
おろしそば専門店なので、メニューは1杯500円、2杯900円、3杯1,350円の3つ。2杯以上が少しお得になる。
一般的な二八そばより弾力に富み、もちもちした食感が印象的。
福井県坂井市丸岡町小黒73-6-6
■越前そば処 勝食(かつしょく)/勝山市
創業は大正時代。現在4代目が引き継ぐ老舗店で、週末は他県からもファンが訪れる人気店となっている。
福井県産の玄そばを毎日使う分だけを店内の石臼で挽いて「打ちたて」「茹でたて」で出すから新鮮!
一番人気は、おろしそばとかつ丼のセット。かつ丼は卵とじ、ソース、醤油たれ、3種の味から選べる。
今回は醤油たれのミニセット(1,150円)をチョイス。あっさり味のそばと、甘じょっぱいカツが絶妙のバランス。ミニと言っても満足なボリュームだ。
福井県勝山市郡町1丁目264番地
https://www.katusyoku.jp/
■手打ちそば どうせき
勝山市の中心部にあり、地元と観光客から愛されている店。
店内の石臼挽きたてを9割で打って提供する。今回はミニソースカツ丼とおろしそばのセット1,150円を注文。(ついついかつ丼に行ってしまう)おろしつゆは自分でかけるスタイル。ソースかつ丼は濃く味付けた玉ねぎが散らしてあるのが特徴。
オムライスや中華そばなどの定食屋メニューもあり、常連客を飽きさせない。平日訪れたので店内は地元同士の会話が飛び交いアットホームな雰囲気だった。
福井県勝山市元町1-5-22(市役所近く)
https://dousekisoba.shopinfo.jp/
■そば処 梅林/大野市
平日の12時前だというのに、50人は入れる店が順番待ちとなり、表に「準備中」の看板を出してしまった。
そばは大野の阪谷在来種を自家製粉して、日本の名水百選に選ばれた「大野の名水」を使って二八で打ち茹でる。つなぎに小麦粉と卵水(卵と山芋を入れた水)を使うのが伝統の手法だと言う。
おろしそば(600円)と上庄芋(大野特産の里芋)のコロッケ(680円)を注文。
たっぷりのおろしつゆを一気でそばにぶっかける。こしが強めで且つのど越しがいい。
コロッケはクリーミーな中に芋のつぶつぶ感もありで病みつきになるおいしさ。
福井県大野市月美町2-6
http://www.sobadokoro-bairin.com/index.php
■御蕎印プロジェクト
昨年秋から福井県内の蕎麦屋さんでは、民間企業が発案した御朱印ならぬ「御蕎印(ごきょういん)」が収集できるプロジェクトが行われている。(右は御蕎印の一例)
越前おろしそばは1杯が少なめなので、一日5~6店(杯)は回れると思う。奮ってご参加を!!
越前おろしそばの店舗巡る「御蕎印」プロジェクトで福井活性化 クラウドファンディング開始 | 経済 | 福井のニュース | 福井新聞ONLINE (fukuishimbun.co.jp)
来年春は北陸新幹線の福井・敦賀が開業する。恐竜とそばの二刀流で盛り上がってほしい。
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そば粉のガレット
ECで干しそばと間違えて購入したアメリカ産のそば粉でガレットに初挑戦。
中身はベーコン、しめじ、チーズとオーソドックスなもので、味付けは塩コショウのみだが、驚くほど美味しい!小麦粉では代用できない美味しさだ。
中身は鮭やフレッシュ野菜、今流行りのメキシカン・タコス風とか、、、いろいろ試せると思う。
慣れてしまえば簡単で、主食と副食が同時にとれる大変便利なお料理。是非お試しあれ。今回は料理研究家のケンタロウ氏のレシピを参考にして調理した。
■材料(2人分)
【ガレットの皮】*ガレットの皮はつくりやすい分量。約6枚分できる。
・そば粉150g
・塩小さじ1/4
・水250ml
・溶き卵1コ分
【具】*2枚分
・ベーコン2枚
・しめじ1パック
・卵2コ
・ピザ用チーズ大さじ6
・細ねぎ (小口切り)適量
・オリーブ油大さじ1
・塩二つまみ
・黒こしょう (粗びき)
・サラダ油少々■作り方
1.【皮】の準備をする。ボウルにそば粉、塩を入れ、水100mlを少しずつ加えて木べらで練る。粉っぽさがなくなったら残りの水、溶き卵を加えて泡立て器でよく混ぜる。ラップをして1時間休ませる。! ポイント
木べらで押さえつけるようにして、少しずつ練り混ぜる。2.【具】の準備をする。ベーコンは2cm幅に切り、しめじは石づきを落として小房に分ける。フライパンを熱してオリーブ油をひき、ベーコンを強めの中火で炒める。少し焼き色がついたらしめじを加え、塩、黒こしょう少々をふってよく炒める。全体に焼き色がついたら取り出す。
3.フライパンを熱してサラダ油をひき、紙タオルでなじませる。1を玉じゃくし1杯分弱流し入れて、フライパンを手早く回しながら薄く広げ、中火で焼く。
4.表面が乾き始めたら2の【具】とチーズをそれぞれ半量ずつ中央にのせ、土手をつくるように真ん中を空けて、そこに卵1コを落とす。
5.皮の縁がカリッとしてきたら【具】を包むように四方の皮を内側に折り込む。フライパンにふたをして、チーズが溶けるまで弱火で加熱する。
! ポイント
皮に焼き色がついてパリッとしてきたら、折り込むサイン。6.器に盛り、細ねぎを半量散らし、黒こしょう適量をふる。もう1コも同様につくる。
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謹賀新年 2023
干しそば日記をご覧いただき誠にありがとうございます。
本年もよろしくお願い申し上げます。
昨日の大晦日に食べた年越しそばは、大好きな玉谷製麺所さんの「月山 年越しそば」です。
「金銀細工師が金箔銀粉を集める為にそば粉の団子を使用したことから金を集める縁起物である」という説から玉谷製麵所さんでは、縁起物をとして食べていただきたいとの思いで金箔を付いてくれているんです。
見栄えだけでなく、2022年の山形産新そばを使っているから風味は格別。冷たい水でビシッとしめて、歯ごたえとのど越しは抜群!
おかげさまで良い年を迎えられそうです。 @福井県の実家より月山 年越しそば (金箔付)
【製造者】 有限会社玉屋製麺所(山形県西村山郡)
【特徴】 大きな石臼で丁寧に挽いた挽きたてのそば粉を使い、熟練の技と低温乾燥で風味を逃がさず細くしなやかに仕上げました。
【購入価格(税込)】 378円(180g)
【原材料】小麦粉、そば粉、食塩
【茹で時間】 5分30秒
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てっきりそばだと思ったら・・・
娘が買ってきてくれた、、、。
随分細いが、以前これより細い「匠 超細サラそば」があったので疑わなかった。
2分茹では短いが、以前「早ゆでそば」という名で2分茹でがあったので疑わなかった。
茹で上がりがちょっと赤いが、北海道の「牡丹そば」も同じように赤かったので疑わなかった。いっしょに食べていた妻が空のパッケージを見て、「あなた、これ素麺よ。」と言われやっと気が付いた。香川県の全粒粉素そうめんだった・・・・。美味しかったので投稿した。
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「打ち屋」という呼び方
福井県大野市で明治の初め頃より乾麺、手打うどん、そば等を打って販売している内田製麺所がある。
いつのころからか、この店のことを地元の人々が「打ち屋、打ち屋」と呼ぶようになり『打屋』という屋号になったという。
大野産の玄そばを石臼で挽いたそば粉を、大野の名水を使った打ちたてがいつでも買える。
太目の平打ち麺でモチモチとした食感。打ち立ての新鮮な風味。こんなそばをいつでも手軽に味わえる大野は素晴らしい。
干しそばではないが大野在住の親友がお土産で持たせてくれたので、感謝の気持ちを込めて投稿させていただいた。
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BARの鴨せいろ
ふつうBARと言えばお酒だけを楽しむ場所。フードメニューは乾き物や軽食程度の店がほとんどなので、1件目から行く人は少ない。
東急田園都市線の三軒茶屋駅近くにあるGo’s BAR(ゴーズバー)は、季節の美味しいおつまみを出してくれる1件目から行けるBAR。最初にお通しとして、お浸しや煮物などが4品程度、そのあともお願いすれば次々と美味しい手作り料理を出してくれる。
そのマスターが、「BARがここまではやりすぎかな?」と言いながら作ってくれた鴨せいろ。出汁が効いた濃い目の汁にカモ肉の薄切りとつくね、焼きネギが入る。麺は干しそばを使用しており、この日は会津奈良屋の「裁ちそば」。乱切り麺が汁によく絡んでいい組み合わせ。そば屋さんが舌を巻く美味しさである。
かくしてGo’s BARは1件目で完結できるBARとなった。このご時世におススメ。
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フノリの話
新潟県名産「へぎそば」のつなぎに使われている「フノリ」について調べてみた。
フノリは真正紅藻綱スギノリ目フノリ科フノリ属に属する海藻の総称。漢字では「布海苔」と書くのが一般的だが、「布乃利」や「布糊」のほかにもいくつかあり、使用する場面(用途)によって使い分けていると思われる。
フノリが様々なものに使われていることに驚いた。
下記はフノリの製造販売「株式会社大脇萬蔵商店(福井市宝永)」のホームページ、その名も「ふのりドットコム」から引用させていただいた。フノリの用途
1:布の糊付
2:屏風や軸物の絹地に糊付
3:建材(柱の養生、保護紙用糊)
4:紙貼り糊
5:提灯や唐傘の防湿、艶出し
6:皮製品のマスキング
7:筆の穂先、水先、元結を固める
8:陶器の絵付け時に(にじみ防止)
9:茶碗・壷 艶出し
10:相撲の「さがり」を固める
11:歴史的な建築物と漆喰壁及び天井の保存修復
12:塗装用マスキング材
13:酒造などの製造タンクの密閉
14:お香を固める時
15:チューインガム(歯の再石灰化促進効果の向上)
16:海藻(布海苔)つなぎそば、うどん、そうめん
17:食用乾燥ふのり・味噌汁、サラダなど
18:海藻(布海苔)せっけん
19:海藻(布海苔)シャンプー、シャンフー
20:健康食品サプリメント新潟県の小千谷や十日町あたりで、昔から名産品だった織物の糸の糊付けにフノリが使われていたことから、へぎそばが生まれたらしい。一つの素材が工業製品から食品に応用された例はユニークで珍しいだろう。
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古江戸の蕎麦汁
6月29日の投稿で紹介した日新舎友蕎子著「蕎麦全書伝」を読んで、江戸時代の蕎麦汁に興味を抱き簡単に再現してみた。時代は赤穂浪士の討ち入りがあったころの1700年代前半から、、、。
辛味大根の絞り汁で食す
江戸浅草柴崎町の寺院「道光庵」の僧は蕎麦打ちの名人といわれ、鰹だしの代わりに「辛味大根の絞り汁」で蕎麦を檀家に振舞った。町中の人たちは、その美味しさに驚き、蕎麦目当ての人たちが信心にかこつけて連日門前に列をなした、、、、とある。
やってみた、、、。
おろしそば大好きの福井県人としては、言いにくいのだが「味気ない」。
蕎麦も大根も旨味成分をほとんど持たないので味気ないのは当たり前だが、道光庵のそれとは何が違ったのだろうか。
良く言えば蕎麦の味がストレートに伝わる。当時の蕎麦は、そのくらい美味しかったのかもしれない。
辛味大根はその後の時代も蕎麦の薬味の代表格だった。わさびは辛味大根が辛くない季節の代用品から始まったとの説がある。「垂れ味噌」からの「煮抜き」で食す
当時の江戸は醤油が普及する前で、蕎麦の味付けは味噌が主流だった。水で薄めた味噌を布袋に入れて吊るし垂れてくる汁「垂れ味噌」を作り、これに酒と鰹節を入れてさらに煮込んで濾した「煮抜き」ができる。薬味に辛味大根やあさつきを入れたらしい。
やってみた、、、。
かなり食べやすくなったが、まだ旨味は弱い。逆にそばの風味が楽しめるということか。
現代の蕎麦汁は旨味が強すぎて、どんな蕎麦も同じ味になってしまうのかもそれない。■あとがき
「垂れ味噌」や「煮抜き」のレシピは諸説ある。
今回は、古江戸の蕎麦文化に詳しい新潟県新発田市の山岳手打ちそば「一寿」さんのレシピを参考にさせていただいた。店主である板垣一寿さんは、大妻女子大学の松本憲一先生と共に、蕎麦に関する研究をしておられ、日本食生活学会でも発表されるなどの活躍されている。
山岳手打ちそば「一寿」
http://www.ichijyu.com/index.html
特定非営利活動法人 江戸ソバリエ協会正式サイト(レシピ)
https://www.edosobalier-kyokai.jp/pdf/koedosobakiri_itagaki.pdf
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日新舎友蕎子著「蕎麦全書伝」
蕎麦のバイブルを求めてこの本にたどり着いた。
江戸時代中期の食通であった日新舎友蕎子が書いた蕎麦の研究書を、現代語に訳して解説が添えられている。
当時の江戸には、現在のコンビニくらい多くの蕎麦屋がしのぎを削っていたらしい。
蕎麦の意外なルーツも知ることができ、大変面白い良書だった。
ここでは内容に触れないが、今後投稿の所々に表れることだろう。