越前そば巡り2023 GW編

GWで帰省中、地元の友人と「はしごそば」をした。特に選りすぐったわけでなく、その時々で思いついたお店を巡った。

■久ちゃん食堂/大野市
おばちゃんが一人で営業する「久ちゃん食堂」は、平日でも朝10時の開店から続々と地元住民が訪れて、狭い店内は忽ち満員となる。店構えだけを見て侮るなかれ、手打ちの十割そばを提供する本格派そば屋さんなのだ。一番人気はやっぱり「おろしそば」一杯500円!そばが少なめなので、おばちゃん手作りの稲荷ずしやおにぎりをいっしょに頼むお客さんが多い。そのほかにも季節の総菜や山菜料理のテイクアウトも人気がある。
福井県大野市大和町3-15(居酒屋さんの駐車場が使える)


■そば処 一福(いっぷく)/今立郡池田町
今や福井県でもっとも有名な店のひとつ。唯一無二の「塩だし」が全国に名を馳せ、週末ともなると開店前から行列を成す。本ブログで以前乾麺を紹介した。
迷うことなく「塩だしおろしそば(わさび添え)」を注文。850円と少々お高めだが食べれば200%納得!唯一無二の味わいに感動すら覚える。
ここ本店は山深い集落にあるので車でアクセスとなるが、最近福井市内にも「蕎麦Dining一福」を出店したので、公共交通で訪れて「そば屋で一杯」が楽しめる。
本店:福井県今立郡池田町34-24-1
https://www.ippuku-shiosoba.jp/
蕎麦Dining一福:福井県福井市成和1-3106 KENJIビルF1
https://www.ippuku-shiosoba.jp/docs/soba-dining-ippuku.html


■伊自良(いじら)温泉/福井市
山あいの静かな場所にある自然あふれる伊自良温泉は、日本には数少ない「脳卒中に効能のある湯」といわれる天然温泉。宿泊ができない日帰り温泉施設だ。入浴料350円は銭湯より安い!日常で銭湯使いができる地元民がうらやましい~。
館内の飲食スペースで、土日限定の手打ちそばが味わえる。おろしそば(500円)には山菜小皿が付く嬉しい心遣い。日本酒が欲しくなる!
小皿の中の左の「ウワバミソウ」は、福井では「水ぶき」と呼んで馴染みの山菜だが、都会ではあまり見かけないだろう。
このほかお酒に合う地元山菜の天ぷらなどもあるので、バスを乗り継いで来て、お座敷で一杯呑みながらゆっくり過ごすのも良し!


■そば工房 お仙/坂井郡丸岡町
そば屋らしからぬ店構えだが、そばのプロたちが訪れる名店。
店頭に「丸岡産蕎麦粉使用」と書かれたのぼりが立つ。丸岡産そば(在来種)は、まだ青い実が多い状態の早い時に収穫される「早刈りそば」。大変人気がある品種だが生産量が限られているので確保が難しいと言う。
おろしそば専門店なので、メニューは1杯500円、2杯900円、3杯1,350円の3つ。2杯以上が少しお得になる。
一般的な二八そばより弾力に富み、もちもちした食感が印象的。
福井県坂井市丸岡町小黒73-6-6


■越前そば処 勝食(かつしょく)/勝山市
創業は大正時代。現在4代目が引き継ぐ老舗店で、週末は他県からもファンが訪れる人気店となっている。
福井県産の玄そばを毎日使う分だけを店内の石臼で挽いて「打ちたて」「茹でたて」で出すから新鮮!
一番人気は、おろしそばとかつ丼のセット。かつ丼は卵とじ、ソース、醤油たれ、3種の味から選べる。
今回は醤油たれのミニセット(1,150円)をチョイス。あっさり味のそばと、甘じょっぱいカツが絶妙のバランス。ミニと言っても満足なボリュームだ。
福井県勝山市郡町1丁目264番地
https://www.katusyoku.jp/


■手打ちそば どうせき
勝山市の中心部にあり、地元と観光客から愛されている店。
店内の石臼挽きたてを9割で打って提供する。今回はミニソースカツ丼とおろしそばのセット1,150円を注文。(ついついかつ丼に行ってしまう)おろしつゆは自分でかけるスタイル。ソースかつ丼は濃く味付けた玉ねぎが散らしてあるのが特徴。
オムライスや中華そばなどの定食屋メニューもあり、常連客を飽きさせない。平日訪れたので店内は地元同士の会話が飛び交いアットホームな雰囲気だった。
福井県勝山市元町1-5-22(市役所近く)
https://dousekisoba.shopinfo.jp/


■そば処 梅林/大野市
平日の12時前だというのに、50人は入れる店が順番待ちとなり、表に「準備中」の看板を出してしまった。
そばは大野の阪谷在来種を自家製粉して、日本の名水百選に選ばれた「大野の名水」を使って二八で打ち茹でる。つなぎに小麦粉と卵水(卵と山芋を入れた水)を使うのが伝統の手法だと言う。
おろしそば(600円)と上庄芋(大野特産の里芋)のコロッケ(680円)を注文。
たっぷりのおろしつゆを一気でそばにぶっかける。こしが強めで且つのど越しがいい。
コロッケはクリーミーな中に芋のつぶつぶ感もありで病みつきになるおいしさ。
福井県大野市月美町2-6
http://www.sobadokoro-bairin.com/index.php


■御蕎印プロジェクト
昨年秋から福井県内の蕎麦屋さんでは、民間企業が発案した御朱印ならぬ「御蕎印(ごきょういん)」が収集できるプロジェクトが行われている。(右は御蕎印の一例)
越前おろしそばは1杯が少なめなので、一日5~6店(杯)は回れると思う。奮ってご参加を!!
越前おろしそばの店舗巡る「御蕎印」プロジェクトで福井活性化 クラウドファンディング開始 | 経済 | 福井のニュース | 福井新聞ONLINE (fukuishimbun.co.jp)
来年春は北陸新幹線の福井・敦賀が開業する。恐竜とそばの二刀流で盛り上がってほしい。