• カテゴリー別アーカイブ 3割未満
  • そば粉の割合 » 3割未満
  • 新潟 茶蕎麦

    【製造者】 有限会社カネミヤ(新潟県新発田市)
    【特徴】 お茶の色と香りを活かすため、独自な方法でお茶の葉を粉末にして製造しています。自然乾燥ですので、ゆでのびが遅く、麺に透明感があり、光沢があります。
    【購入価格(税込)】 196円(200g)
    【原材料】 小麦粉、そば粉、お茶、食塩、青色色素(クチナシ色素)
    【茹で時間】3~4分
    【管理人のコメント】 つるつるもちもちの食感と清涼感のある後味は、これから熱い季節、食欲がないときにも食べられる。
    村上市は新潟県北端にあり商業的なお茶の生産地としては最も北に位置している。栽培の歴史は江戸初期(1620年代)、村上藩の大年寄・徳光屋覚左衛門(とくみつやかくざえもん)が宇治伊勢の茶の実を買い入れて、主要地場産業にしようとしたのがその始まりとい言われている。


  • 名門 なめこそば

    【製造元】 株式会社土谷( 山形県山形市)
    【特徴】 山形県(庄内産)なめこを日本蕎麦に練り込む事により乾麺特有の表面のがさつきを無くし、つるりとしたのど越しを実現。
    【購入価格(税込)】 324円(250g)
    【原材料】 小麦粉(国内製造)、そば粉、小麦たん白、なめこ、山芋粉、食塩、増粘剤(グァーガム)、炭酸k、炭酸Na
    【茹で時間】 7分
    【管理人のコメント】 土谷さんの乾麺は外気に影響されず、日光、湿気を受け付けない土蔵の中で長時間自然乾燥した「古式蔵造り」を特徴としている。
    その中でも「なめこそば」は発売開始から50年以上のロングセラー商品だ。独自の製法でなめこをピューレ状にして麺に練り込んであるという。なめこの風味は感じなかったが、弾力に富んで滑らかな食感を楽しんだ。

    かなりの余談ですが
    土谷さんのホームページに「しおたんさんに名門なめこそばをご紹介いただきました!」という記事が掲載されていて、リンク動画を開くと、ちょっと太めの若い女性のYoutuberしおたんさんが、なめこそばを食レポ。よくある大食系のYoutuberかと思いきや、しおたんさんは山形県出身で東京藝大卒の声楽家であることがわかる。アカペラ多重録音で唄うOfficial髭男dismのPretenderに感動!思わずチャンネル登録。なめこそばのおかげで面白い人をみつけました。


  • あかもくそば

    【販売者】 はたけなか製麺株式会社(宮城県白石市)
    【特徴】国産の小麦粉・そば粉に国産あかもく粉を練り込み、つるりとした新食感と海藻の旨味・磯の香りにあわせてお蕎麦の風味も楽しめる。
    【購入価格(税込)】 324円(200g)
    【原材料】小麦粉、そば粉(10%未満)、食塩、あかもく粉/香料
    【茹で時間】 4分30秒
    【管理人のコメント】 一部の地域でのみ食べられていた海藻のアカモクが数年前、美容や花粉症に効果あるとテレビで紹介され、一時のブームになった。地域によってギバサ、ギンバソウ、ナガモ、ジャマモクなどとも呼ばれる。海藻類の中でもフコイダンを最も多く含み強い粘りが出る。
    そのアカモクを粉にして練り込んだ干しそば。茹で始めると磯の香りが漂ってくる。茹で上がりはコンニャクのような透明感があり、プルプルとした食感は蕎麦離れしているが喉越し良く美味しい。キムチなどをトッピングして冷麺のようにいただくにもピッタリの干しそばだ。


  • 静岡玉露 茶そば

    【加工者】 株式会社ミホミ(静岡県静岡市)
    【特徴】 爽やかなお茶の香りとそばの味。静岡産の玉露を使用して、のど越しを重視した製麺加工。
    【購入価格(税込)】 324円(540g)
    【原材料】 小麦粉、そば粉(1割)、玉露粉末、食塩、小麦たん白
    【茹で時間】 4~5分
    【管理人のコメント】 静岡県内の新東名高速サービスエリアで購入。加工者の株式会社ミホミは、静岡名物の菓子、食品、茶類の製造・販売を商いとする会社。蒸しケーキの中にミルククリームを閉じ込めたお菓子「こっこ」は静岡の人気おみやげだ。
    以前は呑んだ後の締めに茶そばをよく食べたものだ。お腹がいっぱいでも、つるつるっと食べてしまい、お茶の効果で口の中がすっきりした気がする。緑茶の清涼感を活かすため、個人的にネギ無しが良いと思う。


  • 利尻昆布そば

    【販売者】株式会社佐藤商店RF(北海道利尻郡)
    【特徴】 自然乾燥なので腰の強い乾麺。利尻富士町「昆布屋 みなみ」の厳選昆布使用。
    安心安全な北海道産小麦に北海道産玄そばを1本挽き・粗挽きしたそば粉で風味倍増。
    【購入価格(税別)】 450円(160g入、3,875円/kg)
    【原材料】 小麦粉(北海道産)、そば粉(北海道産)、小麦蛋白、昆布粉末(利尻産)食塩
    【茹で時間】7分
    【管理人のコメント】 高級昆布の産地・北海道利尻からユニークな干しそば。いきなり余談だが、「利尻昆布」とは品種名なので、利尻以外の地域でも利尻昆布は採れている。利尻昆布そばは、昆布だけでなく原材料はオール北海道産だ。
    海藻入りの干しそばは意外と珍しくない。ふのり、もずく、めかぶ、あかもく入りなどがあげられる。食べる前は海藻の強い風味を期待したが、ほんのりと香る程度だった。つるつるもちもちとした食感は恐らく昆布の効果。冷麺のように調理するのもアリだと思う。

    佐藤商店 二代目店主の直筆コメントが添えられていて、温かい気持ちになる。

  • 挽きぐるみ蕎麦

    【販売者】 株式会社スワロー食品(神奈川県藤沢市)
    【製造者】 株式会社つばめ食品(三重県桑名市)
    【特徴】 そばの実の甘皮も一緒に挽き込んだ「挽きぐるみ粉」を使用。
    【購入価格(税別)】 198円(400g入、495円/kg)
    【原材料】 小麦粉・そば粉(20%)・食塩
    【茹で時間】4~5分
    【管理人のコメント】 かわいらしいパッケージに目を引かれて、製造者を見たら三重県だったので買い物かごに入れた。東京で三重県製造の干しそばは滅多に見かけない。神奈川県の春巻き専業メーカーが、どういう経緯で蕎麦との縁が薄い三重県に干しそばの製造を依頼することになったのか?・・・。「大きなお世話だ。」と言われるに違いない。
    そば粉の割合が2割なので、やはり素麺のような食感になる。こういう蕎麦が好きな人は少なくないだろう。抜群のコスパで全く文句なし!


  • ぜいたく ほうじ茶蕎麦

    【製造者】 はたけなか製麺株式会社(宮城県白石市)
    【特徴】 茶師が作ったほうじ茶蕎麦
    【購入価格(税別)】 290円(200g入、1,450円/kg)
    【原材料】 小麦粉(国内製造)、そば粉(10%未満)、ほうじ茶パウダー、食塩、小麦たん白/増粘剤(アルギン酸エステル)
    【茹で時間】 5分
    【管理人のコメント】 茹で始めるとほうじ茶の香りが立ってくる。プリプリの腰とツルツル食感は冷麺のよう。ほうじ茶とそばつゆの相性は実にいい。飲み込んだあとは舌の奥に僅かな渋みが残り、爽やかな後味。これは病みつきになる干しそばだ。

    余談ですが、、、
    最近ほうじ茶が流行っているような気がしていた。コンビニではペットボトルのほうじ茶が増えたし、「ほうじ茶ラテ」等ほうじ茶のフレーバーを使ったスイーツやアイスクリームをよく見かけるようになった。調べてみると、ほうじ茶の市場規模は2005年から2015年にかけて約16倍にも増えたらしい。凄!


  • 吉泉園 玉露蕎麦

    【販売者】 株式会社吉泉園(福岡県八女市)
    【製造者】 昭和製麺株式会社(山形県天童市)
    【特徴】 奥八女・黒木の玉露園にて本わら掛けづくりで育てられた本玉露を、
    そばの旨みが最大限引出せる一番粉に練り込み、長時間熟成させて丁寧に仕上げた。
    【購入価格(税別)】 600円(375g入、1,600円/kg)
    【原材料】 小麦粉(国内製造)、そば粉(16%)、玉露、食塩、加工でん粉
    【茹で時間】 3分
    【管理人のコメント】 吉泉園(よしいずみえん)はお茶の本場・福岡八女の地で130年前に創業した老舗茶店。その八女茶の玉露を贅沢に練り込んだだけあって、いままで見たどの茶そばよりグリーンが濃くて鮮やかだ。素麺のようなモチモチツルツルの食感に、緑茶の清涼感が加わって、いくらでも食べられる感じ。

    茶そばの始まり
    調べてみると起源は意外と古く、江戸中期までさかのぼる。当時さらしな粉の製粉技術と「湯ごね」という製麺技術が発達したことが要因となって、さまざまな「創作そば」が生まれたらしい。茶そばもその一つ。
    当時の人たちは味の変化だけでなく色の変化を楽しんだ。さらしな粉の「白」、海老切りの「赤」、茶そばの「緑」で三色、これに胡麻切りの「黒」と玉子切りの「黄色」が加わて5色そばとなり、様々な行事や縁起物として流行したと伝えられている。


  • 花いちもん麺 そば

    【販売者】 福玉米粒麦株式会社(愛知県江南市)
    【製造所】 栗本食品興業有限会社(愛知県江南市)
    【特徴】 味と風味を大切に考え、良質の小麦粉とそば粉を原料とした乾麺。
    自然に近い乾燥により、コシの強いなめらかで舌ざわりの良い麺に仕上げた。
    【購入価格(税別)】 180円(250g入、720円/kg)
    【原材料】 小麦粉、そば粉(25%)、食塩
    【茹で時間】 6分
    【管理人のコメント】 ようやく愛知県の干しそばにありついた。若いころ4年ほど住んだことがあるが、当時から蕎麦との親和性が低い地域だったと記憶している。
    蕎麦の割合が25%なのは、愛知県民には素麺っぽく仕上げた方が無難だからだと勝手な解釈をしている。

    余談ですが
    そば粉の含有量が3割以上あれば割合表示をしなくてよいので、本ブログで紹介している商品の実に70%が割合不明だ。しかし、この商品のように割合が低くても表示されている方が安心で好印象ではないだろうか。


  • 紀州 梅そば

    【販売者】 株式会社ナルト(和歌山県有田郡)
    【製造者】 カネス製麺株式会社(和歌山県有田郡)
    【特徴】 良質の小麦粉とそば粉に、紀州産の南高梅を粉末にしてタップリと練り込んだ。
    【購入価格(税別)】 700円(300g入、2,333円/kg)
    【原材料】 小麦粉、そば粉(1割未満)、食塩、梅粉末、ほか
    【茹で時間】 5分
    【管理人のコメント】 色鮮やかで気分を高揚させてくれる商品。梅に合うと思って大葉をたっぷり添えていただいた。ほんのり梅の香りがして、食感はモチモチ、ツルツルと素麺のよう。


  • 長州 瓦そば

    【製造者】 株式会社江戸金(山口県下関市)
    【特徴】 ふぐ料理とともに下関の名物料理
    【購入価格(税別)】 1,100円(そば200g+つゆ2人前+刻みのり)
    【原材料(乾麺)】 小麦粉、そば粉20%、抹茶、食塩、くちなし色素
    【茹で時間】 3~4分
    【管理人のコメント】 瓦そばは茹でた茶そばを油でいためて様々な具をトッピングするご馳走である。すき焼きのたれのように濃くて甘いつゆでいただく。お取り寄せの際にはつゆとのセットが必須だろう。
    干しそばの中では変わり種の王様的存在。下関料理の店で食べた時は、瓦の形を模したお皿に盛られていた。地元家庭ではホットプレートで調理して、そのまま突っつき合うのが一般的らしい。今回は瓦のイメージに近いお皿を選んだが茶そばの保護色。錦糸卵も失敗し、栄えない写真になってしまった。

    瓦そばの始まり
    江戸末期、長州藩では長州征伐、馬関戦争など維新戦争が続いた。野戦の合間に食事する兵士たちは手軽に済ませる必要から屋根瓦を使って肉、野菜、野草などを焼いて食べたことが始まりとされている。


  • 奥美濃 古式しまだ麺 茶そば

    【製造者】 株式会社そばの更科(岐阜県郡上市)
    【特徴】 清流長良川の源、奥美濃地方に古来より伝わる「しまだ式製麺法」と「冷風長時間乾燥」。60時間以上かけてじっくり乾燥。
    【購入価格(税別)】 390円(260g、@1500円/kg)
    【原材料】 小麦粉(国内製造)、そば粉(10%)、山の芋粉末、食塩、抹茶粉末
    【茹で時間】8~9分
    【管理人のコメント】 本ブログに茶そばが初登場。そして「そば粉(10%)」も初登場だ。そば粉の割合が3割未満の場合は含有量の明記をしなくてはならない。
    「古式しまだ麺」は以前に福井県大野市の「奥越五大麺そば」で味わっている。古式しまだ麺の製造元、そばの更科さんは大野市と岐阜との県境に位置する白鳥町にあり、大野市とはおとなり同士なのだ。
    茹で初めてしばらく経つと、爽やかな抹茶の香りが漂ってくる。茹で上がりは、ちょっと太めでうどんのようにモチモチとした弾力がある。1人前130gで食べごたえがあった。蕎麦湯は緑色に染まって頂く人は少ないと思うが、呑んでみたら意外と美味しかった。
    このほかに同社は、石臼挽そば、山芋そば、韃靼そば、といった干しそばを製造しているので順次試してみたい。