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  • 遙竹庵のそば

    【販売元】岡山手延素麺株式会社(岡山県浅口郡)
    【製造元】有限会社児玉製麺(島根県出雲市)
    【購入価格(税込)】 400円(180g)
    【特徴】 挽き方の異なる2種のそば粉をブレンドし、じっくり4日かけて仕上げ、
    そばの香りと旨味を味わっていただける麺に仕上げました。
    【原材料】 小麦粉(国内製造)そば粉(国産)、食塩
    【茹で時間】3分
    【管理人のコメント】 手延べ素麺の製造者が素麺と同じ(あるいは類似した)製法で干しそばを製造販売するケースは珍しくないが、その場合どうしても風味や食感が、そばらしくならない。(決して「美味しくない」という意味ではない)それに対してこの干しそばは、わざわざ出雲そばの製麺所で作らせている。その結果、細切りだが決して素麺っぽくなっていない。そば粉へのこだわりも功を奏して、絶妙な食感と風味に仕上がっていて、とても美味しかった。


  • 鴨川水車そば

    【販売者】 株式会社麺匠かもがた本舗(岡山県浅口市)
    【特徴】そば粉の外皮まで挽きこんだ出雲系黒そば。
    【購入価格(税込)】 1,580円(200g×3袋、汁付き)
    【原材料】小麦粉、そば粉、食塩/昆布酸
    【茹で時間】 5~6分
    【管理人のコメント】 
    岡山県浅口市の鴨方地域は、阿部山水系の水を利用して江戸末期から手延べそうめんなどが盛んに作られてきた。麺匠かもがた本舗もそのひとつで、1877年の創業から伝統的な製法で素麵やうどん、そばなど様々な麺製品を製造販売している。
    原料に「昆布酸」という聞きなれないものが入っているが、調べてみると天然の海藻から抽出したアルギン酸で安全な食品用増粘安定剤とのこと。様々な食品に使用されるが、麺の場合、腰が強くツヤのある麺になり、ゆで伸びしにくく、良好な食感になるそうだ。
    実食すると、今までの海藻入りそばのように、そば離れした食感ではなく、弾力や噛み応えはそばらしさを保ちつつ、滑らかさが際立つ麺に仕上がっている。


  • 蒜山(ひるぜん)そば

    【製造者】 ワークスひるぜん製麺屋三座(岡山県真庭市)
    【特徴】 そばの里蒜山(ひるぜん)と呼ばれる蒜山高原周辺の伝統的な郷土料理。5割そばで、とても風味が良い職人の味わいが家庭で味わえる。
    【購入価格(税別)】 320円(200g入、1,600円/kg)
    【原材料】 小麦粉、そば粉、食塩
    【茹で時間】 5~6分
    【管理人のコメント】 蕎麦の殻まで挽きこんだ黒っぽい田舎風そば。乾麺の状態は少々荒々しい作りに見えたが、食べてみると繊細さが感じ取れてバランスがよい。胡桃のような独特な風味を感じた。
    蒜山三座は、鳥取県と岡山県の境に位置する、上蒜山(1,202 m)、中蒜山(1,123 m)、下蒜山(1,100 m)からなる連山。高原のふもとは寒暖の差が大きく、蕎麦の栽培に適していて、蒜山そばの栽培は1997年から始まった。これからが楽しみなブランドだ。
    蒜山(ひるぜん)という地名が気になって調べてみた。「蒜」は「にんにく」と読めて、ユリ科の植物を表す漢字らしい。年配の人は野草の野蒜(ノビル)をご存じかと思うが、この地域でノビルが多く自生していたのが地名の由来との説がある。「山」を「セン」と呼ぶのは、岡山県北部や隣接する鳥取、島根の方言のようなものらしい。