【販売者】 株式会社オカベ(徳島県美馬郡)
【購入価格(税込)】 432円(250g)
【特徴】 手延べ麺を乾燥させるとき、竿に掛けられた部分を“ふしめん”と言い、手延べ麺だからできる麵です。
【原材料】 小麦粉(国内製造)、そば粉、食塩、食用植物油、/小麦たん白
【そばの割合】2割
【茹で時間】 3~4分
【管理人のコメント】 「ふし麺」とは手延製法で、干し上がった麺をカットしたときに余る麺の端。うどんや素麺ではお馴染みだが、そばのふし麺は珍しい。間違いなく、前回食べた「オカベの麺 そば」を製造した際の副産物だ。おみそ汁や卵とじ、サラダなどによく使われるらしいが、あえてそのままをそばつゆでいただいてみた。
麺が短いうえに壊れやすく、ご覧のような茹で上がりなので箸で食べるのは少々苦労する。途中スプーンに持ち変えようかと思ったが、そばに失礼なので最後まで箸でいただいた。
「オカベの麺 そば」と同じ成分なのに、違った味わいがある。写真ではしずる感が伝わらないかもしれないが、モチモチしてとても美味しかった。(しかし次回は違う食べ方をしよう。)
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オカベの麺 そば
【販売者】 株式会社オカベ(徳島県美馬郡)
【購入価格(税込)】 459円(80g×3束)
【特徴】 手延べの麺ならではの弾力のある歯ざわりと喉越しの良さ。麺の表面はつるつると柔らかいのに、噛めば噛むほど感じるコシの強さとそばの香りをお楽しみください。
【原材料】 小麦粉、そば粉、食塩、小麦たん白、食用植物油
【茹で時間】 4~5分
【管理人のコメント】 株式会社オカベは徳島県の半田地区で約300年の歴史を持つ「半田そうめん」を製造している。オカベの麺最大のポイントは「ねじりまき」。麺をねじりってらせん状にしながら麺圧をかけて麺線を細くすることで、麺が鍛えられ強いコシのある麺に仕上がる。その手延べ技術で製造したのがこの干しそばだ。オカベの干しそばは「そばらしさ」を追求するのではなく、あくまで「オカベの麺らしさ=ツルツル、シコシコ」にこだわり、小麦粉とそばの割合を(小麦粉8,そば2)とした。
このように「そばの枠(常識)」にはまないのが干しそばの面白さでもある。余談ですが
そうめんより太く、うどんより細い半田そうめん。半田そうめんの多くは直径1.3mm〜1.6mmが多いのでJAS規格では「ひやむぎ」に分類される。しかし、江戸時代中期から続く伝統と技術により「そうめん」 と表記できることになっている。
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阿波名産 祖谷十割そば
【製造者】 岡本製麺株式会社(徳島県板野郡)
【特徴】石臼挽きそば粉100%使用。食塩不使用の完熟無塩めん。滑らかで歯切れの良い麺。
【購入価格(税込)】 380円(200g)
【原材料】そば粉(国内製造)
【茹で時間】 6分
【管理人のコメント】 岡本製麺の祖谷(いや)そばは以前いただいたことがあるが、今度のは全く別物だった。
茹で始めるとたちまちそば粉が湯に溶け出して泡立つ。十割そばはこの濃いそば湯が美味しいのだが、今回のは”干蕎麦日記”史上最高の濃度。麺が溶けて無くなるのではと心配になるほどだった。
さすがに茹で上がりは少し痩せた感じの細麺。一口食べた瞬間は(少し大げさだが)その意外な食感に衝撃が走った。十割で、しかもそば殻を多く含んだ田舎そばなのに、驚くほどの弾力と滑らかさを出している。これはそば粉に秘密があるに違いないと、そば粉を提供している株式会社谷食糧のホームページを訪れた。
すると同社は自社の取り組みを下記のように述べている。
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既存の製品に満足しない、世の中にないものを作りたい。
多様な用途に最適なそば粉を提供できるよう、これまでの製粉方法に加え、独自に開発した製法で様々な特性を持ったそば粉を製造しています。
また、市場とお客様のさらなるニーズにこたえられるよう、日夜開発を進めております。
社長も社員も機械好き同士ゆえ、新しい技術を積極的に導入し、これまで「できない」「難しい」と言われていた“そば”の実現を可能にしています。
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なるほど、同社のそば粉なら今ままでに無い十割ができても不思議でない。
さらに読み進めると、乾麺に向いているそば粉が4種類紹介されている。その中にあるとすれば恐らく「優香十割石臼挽」であろう。その特徴は以下の通り。
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「ロール製麺で十割そばを作りたい」というご要望にお応えして開発。
普通のロール製麺機では十割そばが繋がらないという問題を解決しました。
優れた風味と滑らかさ、そしてつながるそば粉です。
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長々と書いてしまったが、とにかく美味しいので一度ご賞味あれ!
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祖谷(いや)そば
【製造者】 岡本製麺株式会社(徳島県板野郡)
【特徴】 厳選された玄そばを原料に、丹念に製造した独特の淡白で素朴な味わい。
【購入価格(税別)】 いただきものなので不明(250g入)
【原材料】 小麦粉(国内製造)、そば粉、食塩、小麦たんぱく
【茹で時間】 5分
【管理人のコメント】 松山出身の方が地元のスーパーで買ってきてくれた。徳島の干しそばを東京で入手することは、通販も含めてきわめて困難であるため、とてもありがたい。
祖谷は徳島県の最西部・三好市の深い山中にあり、昼夜の寒暖が激しく水はけのよい傾斜地であることから、そばの栽培に適している。源平合戦の後、この地に流れ着いた平家の落人がそば作りをしたのが祖谷そばの始まりと言われている。
古来の祖谷そばは、そば皮を多く含み、つなぎをほとんど使用せず、太く短い麺が特徴。しかし近年は、この干しそばのように細くてのど越しの良い祖谷そばを提供する店も増えたらしい。
地元では『ぼけあげ』という大きな油揚げを乗せた、暖かい祖谷そばが名物らしい。油揚げ好きの福井県人としては是非味わってみたいもの。