• カテゴリー別アーカイブ そば粉の割合
  • よしむら 京の石臼挽きそば

    【販売者】株式会社よしむら(京都市右京区)
    【製造者】やくの麺業株式会社(兵庫県朝来市)
    【購入価格(税込)】 不明(200g)
    【特徴】京都嵐山よしむらのそば粉で作った特製の乾麺です。
    【原材料】 そば粉(国産、国内製造)、小麦粉(北海道)
    【茹で時間】 5~6分
    【管理人のコメント】 京都の「よしむら」は、国産のそばの実を自家の石臼で挽いた手打ちそばを提供する蕎麦料理店のグループ。嵐山本店をはじめ京都市内に複数店舗を構え、趣向を凝らしたそば料理やそば茶スイーツ、旬の料理を楽しめる。
    この商品は「よしむら」の通販サイトで販売していないので、店頭のみ販売のお土産用だろうか。
    白くて美しい茹で上がりでサクサクとした蕎麦らしい食感。そば粉の含有量が5割以上で塩を使わないこだわりは、さすが京の名店という感じだ。

    よしむらオリジナルのそばつゆと「祇園七味」がセット

    祇園七味は「祇園味幸(屋号)」が特許を取得している「黄金唐辛子」をベースとした七味唐辛子。赤唐辛子を使わずに、青しそ、白ごま、黒ごま、陳皮、おの実、山椒、青のりなどを調合した赤くない七味唐辛子なのだ。


  • おくらのお蕎麦

    【販売者】株式会社イーストスクエア(鹿児島県指宿市)
    【製造者】株式会社唐船峡食品(鹿児島県指宿市)
    【購入価格(税込)】 不明(200g)
    【特徴】 鹿児島県指宿産のおくらを練り込み丹精込めて作ったおそばです。
    【原材料】 小麦粉(屋内製造)、オクラパウダー、そば粉、食塩
    【茹で時間】 5分
    【管理人のコメント】 この干しそば1袋には指宿産のオクラ15本分のパウダーが練り込まれている。茹でているときにほんのりと青物の香りがするが、食べてみるとオクラの風味はあまり感じられない。どちらかというと食感のほうでオクラのトロミが効いているようだ。そばには珍しい軟めでモチっとした食感が楽しめた。

    ■オクラの話
    オクラはアフリカからヨーロッパを経てアメリカへ渡り、日本へは明治時代初めにアメリカから持ち込まれたそうだ。オクラは和食のイメージが強いが、名前の由来は英語名「okura(オクラ)」から来ている。
    日本国内の生産量第1位は鹿児島県で全国の4割を占めている。その鹿児島の中で最大の生産地が、砂蒸し温泉で有名な指宿(いぶすき)だ。
    オクラには豊富な食物繊維と、体内でビタミンAに変換されるβ-カロテン、赤血球の生産を助ける葉酸、骨を丈夫にするカルシウムやビタミンK、そして水分調整や塩分排出に役立つカリウムなどの栄養素がある。これらは腸内環境の改善、免疫力維持、骨の健康、そして貧血予防などに効果が期待される。おまけに安価という、まさにスーパー野菜なのだ。


  • 霧下そば とわり(十割)

    【販売者】株式会社霧下そば本家 (東京都墨田区)
    【製造者】信州戸隠そば株式会社(長野県長野市)
    【購入価格(税込)】 600円(200g)
    【特徴】 従来の霧下そば乾麺と同様に、黒い殻を丁寧に取り除き、中心部〜甘皮部分までしっかりと挽き込んだ当社自慢の霧下そば粉を使用。特殊加工により粘着性を強化したそば粉をつなぎとしてブレンドし、これまで不可能とされていた そば粉100%の究極の乾麺が完成いたしました。
    【原材料】 そば粉(国内製造)
    【茹で時間】 4分+むらし2分
    【管理人のコメント】 株式会社霧下そば本家は安永元年(1772年)、新潟県妙高高原に創業。初代、田光五郎右衛門が米穀商のかたわら、そば粉を賃挽※したのが始まり。その後、昭和8年に「霧下そば」を商標登録。昭和28年に上京し、そば粉専門の粉屋として全国にその名を広めた。
    「霧下そば(粉)」は国内外からもその年・時期に最も良質な玄そばを厳選して使用し、独自の技術で製粉したものだ。一般的なそば粉よりも、硬い甘皮の部分まで時間をかけてしっかりと挽き込んでいるため、麺はボソつき感がなく、ほんのり甘みが出るのが特徴だそうだ。実食では粘りの強さと共に、その意味が十分に感じられた。

    ※そば粉の賃挽とは
    そば粉を賃挽(ちんびき)とは、他人のそばの実を預かり、製粉機(または石臼)でそば粉に加工する、そばの実の製粉作業を請け負うこと。
    様々な原料の性質に合わせて調整する製粉技術が「霧下そば」のブランドを生み出したのだろう。


  • おひさま蕎麦 十割

    【生産者・販売者】Team麦畑(千葉県東金市)
    【製造者】山本食品株式会社(長野県長野市)
    【購入価格(税込)】 700円(200g)
    【特徴】 千葉県で栽培した千葉県在来種そば100%。
    【原材料】 そば粉(千葉県産)
    【茹で時間】5~6分
    【管理人のコメント】 一般社団法人麦畑は地域の子ども・子育て支援や、遊びを通した学びの場づくり事業を行っている。この干しそばの販売は、それらの目的を達成するために必要な事業のひとつなのだろう。
    強い香りと粘りある食感はかなり特徴的だ。2023年9月に食べた『まぼろしのそば 千葉在来十割』とよく似ているので同じ玄そば『千葉在来(野呂在来)』かもしれない。
    つゆに付けずに食べ始めると止まらなくなるほど、そのままが美味しい。そば湯もお腹タプタプになるほど飲んでしまった。干しそばの中では大変高価だが、十分その価値がある。


  • 小豆島手延べ麺 本膳蕎麦

    【製造者】キンダイ製麺株式会社(香川県小豆郡)
    【購入価格(税込)】 360円(150g)
    【特徴】 手延べ麺作りの気候風土に適した香川県小豆島で、手延べ製麺技能士が美味しさを追求すべく作り上げました。
    【原材料】 小麦粉、そば粉(2割)、食塩、食用植物油脂
    【茹で時間】3分
    【管理人のコメント】 播州から島原そして今回は小豆島と、三度手延べ素麺系の干しそばが続いた。しかし先の2つの特徴とはまったく異なり、且つ素麺らしくも、そばらしくもない新しいタイプの乾麺という感じだ。
    原料はそば粉、小麦粉、塩にいたるまで国産を使用。特にこだわった2種の北海道産小麦が強烈なコシと滑らかなのどごしを生み出している。
    小豆島の自然と伝統が生み出した素晴らしい手延べそばだった。


  • 蔵王白石 太めの五割そば

    【製造者】白石興産株式会社(宮城県白石市)
    【購入価格(税込)】 322円(360g)
    【特徴】 蔵王白石の清澄な空気と豊かな水に恵まれた最良の環境の中で、蕎麦本来の独特な風味と甘みを味わって頂けるよう蕎麦粉を5割使用して作ったこだわりの蕎麦です。
    【原材料】 そば粉(東北産)、小麦粉、食塩、山芋粉、小麦蛋白
    【茹で時間】6分
    【管理人のコメント】 白石温麺(しろいしうーめん)の生産者として有名な白石興産の干しそば。以前いただいた「伊達な蕎麦」も5割の太め田舎そば風なので、よく似た商品かと思いきや、茹でてみるとはっきりとした違いがあった。
    「伊達な蕎麦」は白い茹で上がりで滑らかな食感だったのに対して、今回の商品は茹で上がりの色が濃く、見た目も風味もより野性的だ。太めの麺をワシワシいただいたあとは、そば湯も美味しくいただいた。


  • 吉岡の島原手延そば

    【製造者】 吉岡製麺工場(長崎県南島原市)
    【購入価格(税込)】 350円(250g)
    【特徴】そばの香りはもちろんのこと、手延べそばならではの麺のコシ(食感)と、歯切れの良さに加え、麺つゆ(だし汁)との絡みにこだわりました。
    【原材料】 小麦粉(国内製造)、そば粉(20%~25%)、食塩、食用植物油
    【茹で時間】 150~160秒
    【管理人のコメント】 播州から島原へ、たまたまそうめん系の干しそばが続いた。こちらはよりそうめんに近く、1.5㎜の極細でありながら強いハリとコシがある。しかし舌触りと香りはそばらしいという、唯一無二の干しそばという感じだ。

    ■日本一細いそうめん
    JAS規格では直径1.3mm未満の麺をそうめんとしているが、吉岡製麺が作るそうめん”蜘蛛の糸”はその4分の1(直径0.3㎜)という超極細だ。”蜘蛛の糸”の由来は、「細いが物凄く強く、獲物を捕らえたら離さない蜘蛛の糸の様に、”どんなそうめんよりもしっかりとしたコシ”がある。」ということ。
    このほかに、株式会社三輪山本(奈良県桜井市)が作る「白髪(しらが)」も直径0.3mmで、日本一細いそうめんとして知られている。


  • 揖保の舞 とろろそば

    【製造者】 カネス製麺株式会社(兵庫県たつの市)
    【購入価格(税込)】 324円(200g)
    【特徴】めんめんと麺一筋に、播州麺。口の中で舞い踊るような、なめらかな食感をお楽しみください。
    【原材料】 小麦粉(国内製造)、そば粉、食塩、山芋粉
    【茹で時間】 5分
    【管理人のコメント】 「そうめんやっぱりいぼのいと~♪」のCMでお馴染みの播州そうめんのメーカーが作った干しそば。
    そばが1割未満なので「そば風の麺」という感じだろうか。そんなことは別にして、キンキンに冷やした麺はコシが強めでシコシコとした噛み応え。まるで冷麺のようでとても美味しかった。

    ■揖保乃糸とは、、、
    揖保川の清流、赤穂の良塩、それに加えて温和な気候が麺作りに適した播州では古くから手延べ製法による麺作りが盛んだった。
    「揖保乃糸」は兵庫県手延素麵協同組合が所有する商標であり、組合に加盟する約400の生産者が製造している。揖保乃糸はそうめんだけでなく、ひやむぎ、うどん、中華麺、パスタなど、様々な麺製品を展開している。


  • 富山 鶴亀そば

    【販売者】 株式会社早商(富山県富山市)
    【製造者】 沼田製粉株式会社(富山県小矢部市)
    【購入価格(税込)】 324円(200g)
    【特徴】江戸時代より砺波野の散居村につたわる製法を取り入れ、厳選した小麦と石臼挽きのそば粉を使用し、これに粘りの強いやまいもを練り込み、古くから親しまれたそばの味に仕上げました、
    【原材料】 小麦粉(国内製造)、そば粉(信州産)、食塩、やまいも
    【茹で時間】 4~5分
    【管理人のコメント】 富山名物の素麺のように細い乾麺だが、5分間しっかり茹でてもしっかりした噛み応えに仕上がる。(4分は短いと思う。)この強いコシと滑らかな舌触りは、やまいもを練り込んでいるからだろうか。粉へのこだわりが強いだけあって、そばの風味をしっかりと閉じ込めている気がする。

    ■散居村(さんきょそん)の話
    製造元の沼田製粉さんは自らを「散居村の風土が育んだ味と技術」と紹介している。散居村とは、田畑の中に家屋が点在する集落形態のこと。日本三大散居村は島根県の出雲平野、岩手県の胆沢平野、富山県の砺波平野と言われているが、砺波平野の散居村は日本最大級で7,000戸を超える民家が点在し、家を囲む屋敷林(カイニョ)が特徴的とのこと。
    製造元の沼田製粉は、この地で天保元年(1830年)に米穀・肥料商として創業し、小麦・そば・米などの製粉やそれらを用いた乾麺を製造している。

    砺波平野の散居村を一望できる展望広場からの風景


  • 信州上田特産 信州そば

    【製造者】 有限会社とのしろ豊穣館(長野県上田市)
    【購入価格(税込)】 忘れました(250g)
    【特徴】材料には自社栽培の上田産そば粉、小麦粉を使 い、浅間連峰の伏流水で製麺した、地元産にこだわった安全安心の逸品。
    【原材料】 そば粉(信州産)、小麦粉(信州産)、食塩
    【茹で時間】 6~7分(蒸らし1~2分)
    【管理人のコメント】 仕事で上田を訪れた際、市内の直売所で購入したもの。
    製造元のとのしろ豊穣館は上田市の「地産地消推進の店認定店」で、地元農家が無農薬で栽培するそば粉や小麦粉、もち米、大豆などの加工品を扱っている。
    茹で上がりは少し柔らか目だが適度な張りもあり、生そばに近い食感を実現している。風味もしっかり感じられる、信州そばの名にふさわしい干しそばだった。


  • 越前そば 森の結

    【販売者】 有限会社双葉マルヤス製麺所(福井県福井市)
    【製造者】 友吉製粉製麺(福井県坂井市)
    【購入価格(税込)】 不明(160g)
    【特徴】福井県産そば粉7割に福井県産小麦粉をつなぎに使用し、天然食物繊維(カルボキシメチルセルロース)を加えて製造したコシのあるそばです。
    【原材料】 そば粉(福井県産)、小麦粉(福井県産)、/CMC(カルボキシメチルセルロース)
    【茹で時間】 8分
    【管理人のコメント】 福井大学と県内の製麺業者が共同開発して今年の5月に発表したばかりの干しそばだ。いつも干蕎麦日記を読んでくれている福井の友人からいただき、いち早く食べることができて大変嬉しい。
    今まで知らなかったが、福井県産そばは粒が小さいため、そばの割合が高い乾麺の製造は今まで難しかったようだ。そこで過去の自分の投稿を調べてみると、確かに割合表記がある商品の中では 「越前 田舎おろしそば」の五割が最高だった。
    この開発では天然食物繊維(カルボキシメチルセルロース)の特性に目を付けて、初めて乾麺で七割までそば粉の割合を高めることに成功した。また、塩を使っていないことにも注目したい。
    とても美しい茹で上がりで張り艶があっていい!コシは強すぎず蕎麦らしい食感。この絶妙なバランスを出すのために試行錯誤したのではないかと想像する。風味も強く感じられて全体的に乾麺のレベルを超えている。そば湯も濃く出て美味しい。塩分ゼロなので安心してたくさんいただいた。


  • 北前そば高田屋 胡麻そば

    【製造者】 有限会社三上製麺(埼玉県所沢市)
    【購入価格(税込)】 不明(350g)
    【特徴】【原材料】 そば粉(国産)、小麦粉、すり胡麻、練りゴマ、食塩
    【茹で時間】 3分半
    【管理人のコメント】 この種の変わり蕎麦はそば粉の含有率が少ないが、この商品は含有率が高いようだ。コシがなく、滑らかでもないが干しそばらしくて私は好きだ。甘みがあって美味しい麺だが、ごまの風味は茹で汁に溶け出してしまうので、そば湯を飲むことをおススメする。

    余談ですが・・・
    北前そば高田屋は「名物胡麻そば」をメインとした和食を提供する外食チェーン。札幌で生まれた店だが今は北海道にお店が無く、関東から九州までの13店舗がある。ホームページを見ると「そばは全店舗毎で打っている」とあるので、この商品はお土産用とだろうか。


  • 石臼引き 二八そば

    【販売者】 株式会社北舘製麺(岩手県八幡平市)
    【製造者】 株式会社霜しな(長野県木曽郡)
    【購入価格(税込)】 355円(180g)
    【特徴】香り際立つ石臼引きそば粉を「使用した、風味と香り豊かな二八そばです。
    【原材料】 そば粉(国産)、小麦粉、小麦蛋白、食塩
    【茹で時間】 4分
    【管理人のコメント】 北舘製麺は様々な麺を製造しているが、特にそば作りへのこだわりが強く、地元をはじめ近隣県の契約農場でそばを栽培している。収穫した玄そばは1年を通して15℃以下の低温倉庫で保管し、摩擦熱が生じにくい石臼でじっくりと挽いているのだ。
    このところ小麦粉の含有率が高いツルツルモチモチ系が続いたので、久しぶりのそば高含有麺。細くてスルスルサクサク(自己流の表現)とした、そばらしい食感に思わず「やっぱりこれだ!」と呟いた。そば湯も美味しくいただきました。


  • 合戦和麺 信州乱れ蕎麦 白の巴

    【販売者】 株式会社はくばく(山梨県南巨摩郡)
    【製造者】 株式会社霜しな(長野県木曽郡)
    【購入価格(税込)】 355円(200g)
    【特徴】「食べ応えと滑らかなのど越しを楽しむ乱れづくりそば」。
    独自製法乱れ織り製法による特徴的な麺と滑らかなのど越しで、製造地(長野県木曽町)と所縁のある武将「巴御前」を表現した白い蕎麦です。
    【原材料】 小麦粉(国内製造)、そば粉、小麦たんぱく、食塩/加工でんぷん
    【茹で時間】 5~6分
    【管理人のコメント】 前回投稿した「合戦和麺 信州乱れ蕎麦 黒の義仲」の姉妹商品。ギザギザ麺の乱れ打ちは共通だが、「黒の義仲」が野趣に富んだ黒い平打ち極太麺なのに対して、こちらは上品な白い中太麺。モチモチ、ツルツル食感と風味の良さは共通点で、誰もが美味しくいただける麺だ。

    余談ですが・・・
    巴御前(ともえごぜん)は、弓の名人であり武勇で知られる鎌倉時代の女武将。
    木曽の出身だったようで、木曽義仲が落ち延びると、のちに愛妾(あいしょう)になったとの説があり、義仲館(長野県木曽郡の歴史博物館)では二人の足跡を詳しく辿るとができる。2022年NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」では、木曽義仲を俳優の青木崇高さん、巴御前を女優の秋元才加さんが演じて話題になった。


  • 合戦和麺 信州乱れ蕎麦 黒の義仲

    【販売者】 株式会社はくばく(山梨県南巨摩郡)
    【製造者】 株式会社霜しな(長野県木曽郡)
    【購入価格(税込)】 355円(200g)
    【特徴】「しっかりとした食べ応えとそばの香りを楽しむ乱れづくりそば」
    独自製法乱れ織り製法による特徴的な麺と太切りの食感で、製造地(長野県木曽町)と所縁のある武将「木曽義仲」を表現した黒い蕎麦です。
    【原材料】 小麦粉(国内製造)、そば粉、小麦たんぱく、食塩/加工でんぷん
    【茹で時間】 7~8分
    【管理人のコメント】 手打ちそばを表現したというギザギザの麺だが、茹でると平たんになって少し残念な気持ちになる。しかし食べてみると、それが吹き飛ぶほどの美味しさだ。平打ち太麺のモチモチ、ツルツルなので、悪い意味でなく台湾混ぜ蕎麦の食感に似ている。この麺が嫌いな人はいないだろう。

    余談ですが・・・
    商品名の義仲(木曽義仲)は平安時代末期に活躍した武将で、幼少期は信濃国木曽谷(現在の長野県木曽郡木曽町)で育った。倶利伽羅峠(くりからとうげ)の戦いで10万ともいわれる平家の大軍を破り英雄となった。この商品は乱世を生きた義仲の勇猛さを乱れづくりの黒いそばで表現したとのこと。


  • 越中八尾(やつお)のそば 風の盆

    【販売者】 北山製麺(富山県富山市)
    【購入価格(税込)】 不明(220g)
    【特徴】
    【原材料】 小麦粉(国内製造)、そば粉、食塩
    【茹で時間】 7~8分
    【管理人のコメント】 富山県の八尾山間部では江戸時代からそばが盛んに作られており、八尾産在来種のそばはコンテストで上位にランクされている。また、白海老は「富山湾の奇跡」と言われるほどの名物。つまりこのセットはこの地域ならではの味覚をまるごと楽しめるセットなのだ。
    麺はかなり太目で滑らかな舌触りとコシがあり、うどんのような食べ応えがある。つゆはガツンとくる旨味ではなく、とても上品なあじわい。白海老の風味を生かすために、塩分・調味料は控えめにしているようだ。

    余談ですが・・・
    「風の盆」は富山県富山市八尾町で毎年9月1日から3日にかけて行われる伝統的な祭り。この祭りは約300年の歴史があり、豊作祈願と風の災害を防ぐために行われている。祭りでは編み笠を目深にかぶった踊り手が、三味線や胡弓の音色に合わせて町を踊り歩く。
    このそばのセットは、その「風の盆」にちなんだものだろう。


  • 南部そば

    【製造元】株式会社戸田久(岩手県二戸郡)
    【購入価格(税込)】 275円(300g)
    【特徴】高品質の玄そばを厳選の上、自社工場で製粉したそば粉を使用し、何よりも風味を大切に丹念に創り上げられた逸品です。
    【原材料】小麦粉(国内製造)、そば粉、食塩
    【茹で時間】5分
    【管理人のコメント】 岩手のそばと言えば、干蕎麦日記でも紹介した盛岡の「わんこそば」「土川そば」を思い出すが、「南部そば」というのは聞いたことがないので調べみると、戸田久さんの商品名のようだ。南部そばは昭和33年にイギリスに輸出し、昭和34年には皇室に献上した輝かしい歴史がある。その割にこの商品はリーズナブルだ。当時から60年以上が経ったが、いまの南部そばは当時のままのなのだろうか。
    実食では特別な印象はなく、平均的な干しそばという感じだ。いろんなつけ汁や薬味を試して、わしわし食べる麺にいい。

    余談ですが、「南部」って何だろう・・・
    南部地方は、江戸時代に南部氏の所領だった地域。現在の都道府県では、青森県の東半分、岩手県の北部および中部、秋田県北東部の一角という3県にまたがる広大な地域である。


  • 後文の稲庭熟成そば

    【製造元】株式会社後文(秋田県湯沢市稲庭町)
    【購入価格(税込)】 351円(180g)
    【特徴】国産原料を全量使用し、稲庭町で三日間かけてゆっくりと丁寧に低温熟成製法で造り上げます。国産そば粉の風味と国産の小麦粉粉と食塩が引き出すコシと歯切れの良さを味わえます。
    【原材料】小麦粉(国内製造)、そば粉、食塩
    【茹で時間】4分~4分半
    【管理人のコメント】 株式会社後文(ごぶん)は昨年、創業からちょうど100年を迎えた稲庭うどんの製造会社で、300年以上の歴史を持つ稲庭うどんの製法を若き職人に引き継ぎ守り続けている。
    稲庭うどんは独特な手延べ製法で作られている。綯(なう)う、延ばす、かけるという工程が重ねられ、3日から4日かけて熟成することで、あの滑らかな舌触りとしっかりしたコシが生まれるのだ。
    この干しそばは稲庭うどんの製法を応用して作られている。うどんのようなコシは無いが、滑らかで歯切れがいい。食感、風味ともに上品な麺だった。


  • 招福蕎麦(がんばれ日産!)

    【製造元】麺匠庵 明和株式会社(兵庫県姫路市)
    【購入価格(税込)】 景品なので不明(250g)
    【特徴】厳選した蕎麦粉を用い挽きたての蕎麦の風味を大切に作りました。コシのある歯切れと滑らかなのど越しをお楽しみください。
    【原材料】小麦粉(国内製造)、そば粉、食塩
    【茹で時間】4分(ちょっと短いかも)
    【管理人のコメント】 この商品はフリマサイトで見つけて購入したもの。日産の販売店が催すフェアなどで来店客に手渡されたものだろう。
    製造元の明和株式会社は経営理念に『手延麺の新しい価値の創造』を掲げる手延べ麺界の先駆者だ。手延べうどんや手延べ素麺は、小麦粉に食塩と水を加えてよく練り、食用植物油を塗って縒(より)をかけながら引き伸ばしと熟成を繰り返し乾燥するという手法。その手法を用いて作られたそばなので、一般的な機械打ち麺よりも強い弾力と滑らかなのど越しになると言うが、、、、実食ではその想像をはるかに超えたレベルだった。
    「フェアでもらった蕎麦、食べて驚いたよ!」と話題になっただろう。

    余談ですが、、、
    30歳の時にグロリア3.0 グランツーリスモ アルティマを新車で購入。VG30DETエンジンを搭載したスムーズで力強い加速。スポーティな雰囲気を持ちつつもラグジュアリーな雰囲気と乗り心地を両立した素晴らしいクルマだった。以来、日産車に乗り続けて32年になる。その大好きな日産が今、創業以来最大の窮地に立たされている。
    がんばれ!!ニッサン!!


  • 檜枝岐(ひのえまた)

    【製造元】池田食品工業株式会社(福島県福島市)
    【購入価格(税込)】 200円 (270g)つゆ付属
    【特徴】独自の「手揉み式製法」によって茹で伸び遅く腰がある麺。
    【原材料】小麦粉(国内製造)、そば粉、食塩
    【茹で時間】再沸騰から3~4分
    【管理人のコメント】 檜枝岐村(ひのえまたむら)は福島県会津地方南西部に位置し、日本有数の豪雪地帯で特別豪雪地帯に指定されている。昔から良質なそばが穫れ、延ばした麺生地を数枚重ね包丁で手前に引くようにして切る「裁ちそば」が名物だが、この商品はその製法ではなく、池田食品工業独自の「手揉み式製法※」で作られている。
    ちょっと太目で弾力があり食べ応えがある。ワシワシ食べるそばという感じだ。甘みも感じられて美味しい麺だった。

    ※手揉み式製法とは
    原料粉(小麦粉、そば粉)に多めの食塩水を瞬間的に加水し(水回し)、よく捏ねた生地を厚麺帯にまとめ、熟成し(多加水熟成)、縦横に押し延ばすように圧延し麺線に切り出した後、乾燥した乾麺です。手打ちの技法を研究し機械で手打ちの食味食感を再現いたしました。
    (池田食品工業株式会社ホームページより)