1.信州戸隠製麺 十割そば(東京都)
【販売者】 日清フーズ株式会社
【製造者】 株式会社おびなた戸隠工場
細くても団子にならずハラハラとほぐれる適度な張りがあり、軽率なコシや滑らかさがなく、あくまで自然で柔らかな甘さと香りは、干しそばが目指してきた到達点かもしれない・・・。
2.そば処 一福 の塩だし乾麺そば(福井県)
【製造者】 そば処 一福
透明な琥珀色のだしは出過ぎた旨味はなく、真水のような澄んだ旨味と、ほんのりと感じる甘み。これが本当の味の深さではないだろうか。麺は太いが滑らかで柔らか目。多数の干しそばで感じるひね臭などは一切なく、上質で新鮮な風味。お値段は高めだが納得!!
3.十割そば 芯せいろ(長野県)
【製造者】 山本食品株式会社
【販売者】 株式会社山本かじの
唯一無二の干しそば。茹でている時から香りが違う。茹で上がりの色艶も独特だ。蕎麦粉だけでこんなに腰が出るのかと驚く。蕎麦殻を含まないので純粋な蕎麦の風味を楽しめる。この品質に対して価格の安さにも驚きだ・・・。
4.十日町名産 妻有そば(新潟県)
【製造者】株式会社玉垣製麺所
布のりが生み出すねっとりとして弾力のある食感は、今まで食べたへぎそばのどれよりも強く感じた。風味良く噛むと甘みがあふれてくる・・・。
5.永坂更科 名物御前そば(東京都)
【製造者】 株式会社永坂更科布屋太兵衛
永坂更科は創業二百十余年、江戸時代より続く老舗蕎麦屋。その代名詞とも言える御前そばは、そば粉を五割使用。蕎麦の実の甘皮を取り除き、中心部分からごくわずかに採れる御前粉と一番粉を使用。ただのそばとは一味違う、純白に輝くそば・・・。
6.農家のそばや 羊蹄山十割そば(北海道)
【販売者】 (有)湧水の里 農家のそば屋羊蹄山
黒くて荒々しい表情。モテッとした食感と、甘く香ばしい濃い風味は、大げさに言えば蕎麦掻きを食べている感じ。決して悪い意味ではなく、素材の特徴があふれ出ているということ・・・。
7.阿波名産 祖谷十割そば(徳島県)
【製造者】 岡本製麺株式会社
茹で始めるとたちまちそば粉が湯に溶け出して泡立つ。十割そばはこの濃いそば湯が美味しいのだが、今回のは”干蕎麦日記”史上最高の濃度。麺が溶けて無くなるのではと心配になるほどだった・・・。
8.新そば月山(山形県)
【製造者】 有限会社玉屋製麺所
今年も玉谷製麺所さんの「新そば月山」を取り寄せた。
新そば月山は山形県西川町産キタワセソバを使用している。今年の山形は播種時期に雨の日が多く、その後の天候にも恵まれ10月24日の穀物検査では一等合格となったとのこと。それからひと月足らずで、自宅で手軽に新そばが味わえるのは玉屋さんのおかげ・・・。
9.献上そば波根屋 出雲そば(島根県)
【製造者】 有限会社本田商店
明治40年5月27日、大正天皇がまだ東宮の御時、山陰地方に行啓され出雲市に御宿泊になった折、弊店のそばをさし上げたところ、田園の香りをうつしたその風味がことの外御意に召し、それ以来このそばに「献上そば」の名をお許しになりました・・・。
10.乱切り 二八(福島県)
【製造元】 株式会社奈良屋
乾麺の写真をよーく見ていただくとわかるが太さがまちまち。これが「乱切り」というわけだ。とてもユニーク。太さが違うものを別々に製麺して、あとで混ぜているのだろうか。風味、食感ともに上々・・・。