• 新そば月山2023

    予約しておいた「新そば月山2023」が届いた。
    「新そば月山」は山形県西川町産キタワセソバを使用している。昨年2022年の穀物検査では一等合格だったが、今年は猛暑の影響で二等合格だったらしい。しかし新鮮なそばの風味は相変わらず抜群だ。茹で上がりをご近所に食べていただいたら、その美味しさに驚いておられた。
    乾麺の世界にも新そばがあることすら、あまり知られていないだろう。これからも干しそばの美味しさを、ひとりでも多くの人に伝えていけたら幸せだ。

    ■過去の投稿 新そば月山2022 新そば月山2021


  • 上野藪そば監修 藪そば

    【製造者】 株式会社ニップン(東京都千代田区)
    【特徴】甘皮を挽きこんだ香り高い石臼挽きそば粉使用。上品な色と香りの藪そばです。また乱切り刃で仕上げ、めんの太さがふぞろいになることで、食感と香りをひき立てました。※石臼挽そば粉86%使用(そば粉に占める割合)
    【購入価格(税込)】 390円(200g)
    【原材料】 そば粉(国内製造)、小麦粉、食塩
    【茹で時間】4分
    【管理人のコメント】 上野藪そばは1892年(明治25年)初代の鵜飼安吉が現在の本店の場所に「藪安」の屋号でそば屋を創業。現在の4代目まで伝統の味を継承している。一方製造元のニップンは1873年(明治6年)に北海道で製粉業を始め、1879年(明治12年)から東京で製粉事業を開始した。東京で同じ時代からそばに携わってきた両者がコラボしたのは必然かもしれない。
    濃い茹で汁から推測すると、そば粉の割合は8割以上。茹で上がりは張りと艶があり、白く美しい。最初はいつも通り何もつけずに食べてみる。絶妙の食感と味わいを確かめるように100g近く何もつけずに食べてしまった。
    2人前(200g)をペロリといただき、濃厚なそば湯もたっぷりいただいた。さすが業界トップの両者が完成させた商品!という感じだ。


  • 古式しまだ麺 山芋そば

    【製造者】 株式会社そばの更科(岐阜県郡上市白鳥町)
    【特徴】清流長良川の源、奥美濃地方に古来より伝わる「しまだ式製麺法」と「冷風長時間乾燥」。60時間以上かけてじっくり乾燥。
    【購入価格(税込)】 いただきものなので不明(450g)
    【原材料】 小麦粉、そば粉(20%)、山芋粉末、食塩
    【茹で時間】6~7分
    【管理人のコメント】 株式会社そばの更科の古式しまだ麺シリーズは今回で3つめとなる。「しまだ式」は麺の形状が日本髪の「高島田」に挿すかんざしに似ていることから由来しており、手作りの温もりが伝わってくる独特な麺だ。
    前回投稿した「奥美濃 石臼挽きそば」と原材料が同じだが、茹で時間が異なる。恐らく、小麦粉と山芋粉の割合を多めすることで、コシと滑らかさを増して差別化したのではないだろうか。
    「奥美濃 石臼挽きそば」が太目の田舎風で“むしゃむしゃ”と噛みしめるようにいただくそばに対して、このそばは、平均的な太さでコシと滑らかさがあり、「蕎麦より素麺派」という人も美味しくいただける麺だ。


  • 阿波半田特産 ふし麺

    【販売者】 株式会社オカベ(徳島県美馬郡)
    【購入価格(税込)】 432円(250g)
    【特徴】 手延べ麺を乾燥させるとき、竿に掛けられた部分を“ふしめん”と言い、手延べ麺だからできる麵です。
    【原材料】 小麦粉(国内製造)、そば粉、食塩、食用植物油、/小麦たん白
    【そばの割合】2割
    【茹で時間】 3~4分
    【管理人のコメント】 「ふし麺」とは手延製法で、干し上がった麺をカットしたときに余る麺の端。うどんや素麺ではお馴染みだが、そばのふし麺は珍しい。間違いなく、前回食べた「オカベの麺 そば」を製造した際の副産物だ。おみそ汁や卵とじ、サラダなどによく使われるらしいが、あえてそのままをそばつゆでいただいてみた。
    麺が短いうえに壊れやすく、ご覧のような茹で上がりなので箸で食べるのは少々苦労する。途中スプーンに持ち変えようかと思ったが、そばに失礼なので最後まで箸でいただいた。
    「オカベの麺 そば」と同じ成分なのに、違った味わいがある。写真ではしずる感が伝わらないかもしれないが、モチモチしてとても美味しかった。(しかし次回は違う食べ方をしよう。)


  • オカベの麺 そば

    【販売者】 株式会社オカベ(徳島県美馬郡)
    【購入価格(税込)】 459円(80g×3束)
    【特徴】 手延べの麺ならではの弾力のある歯ざわりと喉越しの良さ。麺の表面はつるつると柔らかいのに、噛めば噛むほど感じるコシの強さとそばの香りをお楽しみください。
    【原材料】 小麦粉、そば粉、食塩、小麦たん白、食用植物油
    【茹で時間】 4~5分
    【管理人のコメント】 株式会社オカベは徳島県の半田地区で約300年の歴史を持つ「半田そうめん」を製造している。オカベの麺最大のポイントは「ねじりまき」。麺をねじりってらせん状にしながら麺圧をかけて麺線を細くすることで、麺が鍛えられ強いコシのある麺に仕上がる。その手延べ技術で製造したのがこの干しそばだ。オカベの干しそばは「そばらしさ」を追求するのではなく、あくまで「オカベの麺らしさ=ツルツル、シコシコ」にこだわり、小麦粉とそばの割合を(小麦粉8,そば2)とした。
    このように「そばの枠(常識)」にはまないのが干しそばの面白さでもある。

    余談ですが
    そうめんより太く、うどんより細い半田そうめん。半田そうめんの多くは直径1.3mm〜1.6mmが多いのでJAS規格では「ひやむぎ」に分類される。しかし、江戸時代中期から続く伝統と技術により「そうめん」 と表記できることになっている。


  • 八尾(やつお)のそば

    【販売者】 北山製麺(富山県富山市)
    【購入価格(税込)】 486円(220g)
    【特徴】
    【原材料】 小麦粉(国内製造)、そば粉、食塩
    【茹で時間】 7~8分
    【管理人のコメント】 富山と言ってすぐに思いつく麺類は「氷見うどん」と「富山ブラック(ラーメン)」だろう。そばのイメージは薄いが、調べてみると八尾山間部では江戸時代からそばが盛んに作られていたという。さらに現代では「おいしいそば産地大賞2022」で八尾産在来種のそばが第2位を受賞している。(ちなみに1位は福井在来、3位は茨城の常陸秋そば)北山製麺はその伝統の味を乾麺で引きついでいるのだ。
    かなり太目なので茹で時間が7~8分と長い。小麦が主成分なので滑らかな舌触りでコシがあり、うどんのような食べ応えがある。それでいて野趣に富んだ田舎そばの雰囲気もあり、幅広い麺食いに好まれるだろう。


  • まぼろしのそば 千葉在来十割

    【販売者】 株式会社千葉穀物(千葉県山武市)
    【製造者】 山本食品株式会社(長野県長野市)
    【購入価格(税込)】 810円(200g)
    【特徴】 百年前から千葉県で脈々と受け継がれてきた在来種を千葉の大地で肥料や農薬に頼らず、純粋に土と太陽と雨の力のみで育て上げました。
    【原材料】 千葉県産自然栽培そば粉
    【茹で時間】 5~6分
    【管理人のコメント】 乾麺の表情から非凡さを予感させる。茹でているときの湯気の香りで、予感が確信に変わる。これ絶対間違いないでしょう!
    腰とか弾力とかではない、何とも言えない噛み応え。蕎麦汁に浸すのがもったいない。ずっと麺だけを味わっていたい。最後に濃厚なそば湯で身も心も満たされる。まさに感動の一品。お値段も非凡。


  • のりそば

    【販売者】 株式会社小山製麺(岩手県奥州市)
    【購入価格(税込)】 324円(200g)
    【特徴】 風味豊かな国産のりを使用して、喉ごしなめらかな細めのおそばに仕上げました。温かくしても、冷たくしても四季を通して美味しくお召し上がりいただけます。
    【原材料】 小麦粉(国内製造)、そば粉(そば(国産))、のり粉末、食塩
    【茹で時間】 4分半
    【管理人のコメント】 昆布、わかめ、ふのりなどの海藻が入った干しそばは多々あるが、海苔は以外に少ない。
    茹でている最中から海苔のいい香りが漂う。極細の乾麺だが茹で上がりは意外にも太くプリプリで、韓国冷麺のような仕上がり。パッケージ裏面に記載の調理例も冷麺に似た「サラダ麺」というのも納得。そば湯も意外と美味しく、いろんな「意外」が楽しめた商品だった。


  • 小木曽の干しそば

    【販売者】 株式会社王滝(長野県松本市)
    【製造者】 戸隠松本製麺株式会社(長野県長野市)
    【購入価格(税込)】 2,700円(干しそば(180g)×3束、つゆ付きのギフトセット)
    【特徴】 「小木曽の干しそば」は信州木曽の玄そばを使用。信州の山里をおもわせる田舎そばに仕上がっています。
    【原材料】 そば粉(そば長野県産)、小麦粉、小麦たんぱく、食塩
    【茹で時間】 5分
    【管理人のコメント】 販売元である株式会社王滝は、長野県を中心におそばレストラン「小木曽製粉所」約30店舗を経営されている。ファミリーレストランような店舗だが、さすがにそば処の長野だけあって、長野産玄そばを自社製粉して二八で提供する。そのこだわりのそば粉で作ったのが「小木曽の干しそば」なのだ。
    透明感のある薄茶色の中に多くのホシ(殻の粒々)が入った田舎風。見た目も風味もまるで手打ちそばのようだ。


  • 佐渡の朱鷺(とき)そば

    【製造者】 入澤製麺株式会社(新潟県南区)
    【購入価格(税込)】 260円(180g)
    【特徴】 「朱鷺と人が安心して暮らせる郷づくり」を進める新潟県佐渡。「佐渡の朱鷺そば」は、佐渡にて栽培されたそばの実を使用しております。
    【原材料】 小麦粉(国内製造)、そば粉、海藻、食塩
    【茹で時間】 5~6分
    【管理人のコメント】 「ときそば」と聞くと落語の「時そば」を連想するが、こちらのトキは鳥の方。朱鷺そばは、ちょっと前にいただいた「佐渡のなが藻そば」の姉妹品。新潟の干しそばの多くは海藻を使用していて、朱鷺そばは定番の「ふのり」をつなぎとしている。
    白く美しい茹で上がり、柔らか目で滑らかな食感と優しい風味。入澤製麺がモットーとする「体にやさしいめん造り」がちゃんと伝わってくる商品だった。

    朱鷺(トキ)の話
    トキはかつて日本全土に生息していた。狩猟や農薬の使用、生息地開発などの環境破壊によって激減し、1952年に「特別天然記念物」、1960年「国際保護鳥」に指定される。その頃にはすでに20羽前後にまで減少していた。
    1981年から野生のトキを保護して人工飼育が始めたが成功せず、日本の国内産トキは2003年に絶滅した。
    しかし中国から提供されたトキから繁殖・放鳥を繰り返し、現在佐渡には推定500羽近くが生息している。トキをシンボルにした佐渡の自然再生の取り組みが「佐渡モデル」として注目されている。


  • 奥州 霧谷そば

    【製造者】 白石興産株式会社(宮城県白石市)
    【購入価格(税込)】 90円(180g)
    【特徴】 蔵王山麓で育まれた伝統の技。自社製粉のそば粉を使用した逸品です。
    【原材料】 小麦粉(国内製造)、そば粉、食塩/加工でんぷん
    【茹で時間】 6分
    【管理人のコメント】 白石興産株式会社は明治19年創業の老舗製粉・製麺会社。白石市の特産品「白石温麺(うーめん)」をはじめ様々な乾麺を生産している。その伝統の製法を用いて製造された「霧谷そば」だが、驚きの価格と美味しさから多数のネットショップで販売されている。そばの割合10%にかえって興味をそそられた。
    結果的には他の干しそばと比べてまったく引けを取らない美味しさ。温麺で培った原料選びと加工技術のたまものなのであろう。

    白石温麵(うーめん)とは
    一見は素麺を短く切っただけのものと思われがちだが製法が違う。素麺は生地を延ばす際に油を塗るが温麺は油を用いないでうち粉を振りかけながら製麺する。また、素麺は夏に冷やして食べることが主流だが、温麺は通年を通して食べられる。温かいお椀で食べるため長さ9センチメートル程度で束になっている。柔らかくて消化しやすいため老人食や離乳食にも重宝されている。


  • 佐渡のなが藻そば

    【製造者】 入澤製麺株式会社(新潟県南区)
    【購入価格(税込)】 260円(200g)
    【特徴】 「なが藻」をつなぎに使用することで、磯の風味と特徴であるぬめり(フコイダン)を活かしたのど越し抜群のおそばに仕上げました。佐渡海洋深層水を使用しております。
    【原材料】 小麦粉(国内製造)、そば粉、なが藻(アカモク)、食塩
    【茹で時間】 5~6分
    【管理人のコメント】 なが藻は一般的に「アカモク」と呼ばれる海藻で日本列島全土に分布するが、佐渡では5m以上に成長することから「なが藻」と呼ばれ昔から食されている。1月から3月が収穫時期で、さっと湯通しして二杯酢で酢の物にしたり、味噌汁、ラーメンに入れたり、熱いご飯にかけて食べる。
    その「なが藻」を粉にして練り込んだ干しそばだ。茹で始めると磯の香りが漂ってくる。茹で上がりはコンニャクのような透明感があり、プルプルした食感は少し蕎麦離れしているが喉越し良く美味しい。連日猛暑が続いていますが、よ~く冷やしたなが藻そばで乗り越えられそう。


  • 鵡川そば

    【販売者】 神田園芸(北海道勇払郡)
    【製造者】 田村製麺工業株式会社(北海道上川郡)
    【購入価格(税込)】 260円(200g)
    【特徴】 むかわ町産の挽きぐるみ粉と、北海道産の小麦粉「ゆめちから」を使用して作られた、生産者こだわりの乾麺。
    【原材料】 そば粉(むかわ産)、小麦粉(北海道産)
    【茹で時間】 5分
    【管理人のコメント】 むかわ町はシシャモが遡上する母なる川「鵡川」の河口から上流までを長細く囲んでいる地域。ここでガーデニング用花苗や米、野菜を生産している神田園芸さんが連作防止※のため、自ら蕎麦を作り始めた。収穫したそばを数年間は製麺会社に卸していたが、製粉工場の勧めで独自に製品化したのがこの「鵡川そば」だ。
    張りがあり、スルスル、サクサクとした蕎麦らしい食感。ほんのり苦味が残る独特な風味。豊かな大地が育んだ栄養と無塩・無添加製法で、体に美味しいそばなのだ。

    ※連作障害とは
    特定の野菜を同じ場所で長年栽培していると、土壌中の成分バランスの崩壊などが生じて作物の生育が悪くなったり、枯れてしまったする現象を「連作障害」と呼ぶ。連作障害を防ぐ基本は、異なる科の野菜を順番に作っていく「輪作」を行うことである。


  • 富士の国 池森そば 抹茶と蕎麦

    【製造者】 池島フーズ株式会社(静岡県浜松市)
    【購入価格(税込)】 540円(200g)
    【特徴】 静岡産抹茶にそば粉7割。プレミアムな抹茶そば。
    【原材料】 そば粉(国内製造)、小麦粉、小麦タンパク、抹茶、食塩
    【茹で時間】 4分半~5分
    【管理人のコメント】 DEENの池森氏プロデュースによって今年の5月発売された新製品。茶の生産量日本一の静岡県で作られた高級茶そばだ。
    茹で上がりは緑が濃く、見るからに張りがある。柔めモチモチ系が多い茶そばの中で、この茶そばの食感はサクサクして歯ごたえがあり、やはり一線を画していた。茶の渋みがしっかり感じられ、飲み込んだあとで爽やかな香りが鼻に通る。
    普段茶そばのそば湯は呑まないと思うが、このそば湯は悪くなかった。

    余談ですが
    一般的な茶そばはそば粉の含有量が1~3割と少ない。その理由はいろいろ考えられる。
    ・鮮やかな緑色を出すためには純白な小麦の割合が増やすのが簡単。
    ・そば粉の割合を増やすと緑茶の清涼感やつるつる感が損なわれる。
    ・そもそも茶そばは、そばの類ではなく別の食べ物。
    この干しそばは、そば粉が7割も含まれているのに鮮やかな緑色が出ている。しかもクチナシなどの着色料を使用していないから、恐らくそば粉は純白な更科粉を使用しているのだろう。そういえば以前、福岡県の「吉泉園 玉露蕎麦」の投稿で茶そばの起源を紹介した。
    (ここから)江戸中期に更科粉の製粉技術と「湯ごね」という製麺技術が発達したことが要因となって、さまざまな創作そばが生まれたらしい。茶そばもその一つ。(ここまで)
    つまりこの茶そばは、従来の常識を打ち破ったのではなく、本来の茶そばを再現したと言えるのはないか。


  • 韃靼蕎麦

    韃靼蕎麦
    【販売者】 田村製麺工業株式会社(北海道上川郡)
    【購入価格(税込)】 378円(270g)
    【特徴】 北海道 雄武町産 韃靼そば粉 (満天きらり)と北海道産小麦粉(ゆめちから)から作り上げた麺。
    【原材料】 小麦粉(ゆめちから)、韃靼そば粉(天満きらり)、食塩
    【茹で時間】 6分~7分
    【管理人のコメント】 韃靼そばは健康成分であるルチンやケルセニンがたくさん含まれているため独特の苦みがあり、別名「苦そば」と呼ばれる。しかしこの干しそばに使用されている北海道産「満点きらり」は品種改良によって苦味が抑えらているという。天満きらりを使用した干しそばは2021年5月に「札幌長命庵の韃靼そば」をいただいたが、両者は高い次元で似た特徴を持っている。
    力強いコシを生む「ゆめちから」の効果もあってか、韓国冷麺のようにモチモチとした、そばらしからぬ食感であるものの、二つの上質な原料が相まってとにかく旨い麺。黄色くて濃厚なそば湯もたっぷりいただいた。

    余談ですが
    2021年3月放送の秘密のケンミンSHOWで紹介された北海道名物の「グリンめん」は、鮮やかな翡翠色のクロレラ入りのひやむぎ。この韃靼蕎麦を生産する田村製麺工業さんの大ヒット商品なのだ。


  • 筑後乃国 浮羽蕎麦

    【販売者】 株式会社サプライ(福岡県北九州市小倉南区)
    【購入価格(税込)】 194円(400g)
    【特徴】 九州三大麺処
    【原材料】 小麦粉(国内製造)、そば粉(国内製造)、食塩
    【茹で時間】 4分
    【管理人のコメント】 九州の素麺三大産地は長崎県の『島原』、佐賀県の『神埼』、そして福岡県の『うきは』の3ヶ所だと言う。
    つい最近投稿した「一庵そば」は神埼素麺の技術で製造されたものだったが、このそばも浮羽素麺の技術によるもの。両者は素麺の製造過程で、油を使わずに麺を延ばす点も共通しており、干しそばにはもってこいの製法と言えるだろう。
    驚くほど安価なことから、箱買いして常備する人が多いらしい。これといった特徴は無いが、お値段以上の風味・食感だった。


    つずら棚田
    葛籠(つづら)地区の山あいの斜面には、面積7ha、約300枚の、精巧に石で積まれた階段状の棚田があり、平成11年には農水省の「日本棚田百選」に選ばれた。


  • 一庵そば

    【製造者】 伊之助製麺株式会社(佐賀県神埼市)
    【購入価格(税込)】 255円(300g)
    【特徴】 約380年の歴史を持つ、そうめん作りの製法を生かして製造されたそば。
    【原材料】 小麦粉(国内製造)、そば粉、食塩、直鎖オリゴ糖
    【茹で時間】 4分
    【管理人のコメント】 伊之助製麺さんは文政元年(1818年)から神埼名産のそうめんを作り続けている老舗製麺所。一庵そばは、その高い製麺技術によって作られている。
    原材料に記載されている直鎖オリゴ糖は、低甘味・低粘度・優れた保湿性を持つ食品素材だが、干しそばに使用されている例は初めて知る。ざっと調べた限りでは九州に限ってラーメンやちゃんぽんの麺に一部使用されているようだ。しかし、どのような目的で干しそばに加えたのかはわからない。あえてコシや滑らかさを抑えるためだろうか。ご存知の方は教えていただきたい。

    神埼そうめんとは
    佐賀県で古くから食べられている神埼市の名産品。
    およそ380年前、諸国を行脚していた小豆島の僧が神埼で病に倒れた時に、手厚く看病した地元の行商人へ手延べそうめんの製法を伝授したことが始まりとされていて、佐賀の温暖な気候や上質な水源など小麦栽培に適した土地ということもあり、神埼でそうめん作りが広まった。豊富な水量を生かした水車を使い小麦をひくようになり、かつては300軒を超える製麺所が存在した。なお、神埼はロール式の製麺機を開発し、機械製麺の生産をいち早く導入した、機械そうめん発祥の地でもある。(農林水産省ホームページ「うちの郷土料理、次世代に伝えたい大切な味」から)


    神埼市の中心を流れる城原川上流では、明治時代の初期頃まで小麦を挽く水車が六十基程稼働し、素麺造りが盛んに行われていた。


  • 福井県産そば大麦使用 麦とろそば

    【販売元】 株式会社はくばく(山梨県南巨摩郡)
    【製造元】 株式会社霜しな(長野市木曽郡)
    【特徴】 大麦粉独特の弾力のある食感と、福井県の香り豊かなそば粉、山芋のつるつるとした滑らかさが合わさって、大変喉越しのよい商品となっております。今までに無いおいしい食感が楽しめる麺です。
    【原材料】 小麦粉、そば粉、大麦粉、小麦たんぱく、山芋粉、食塩
    【茹で時間】4分半
    【管理人のコメント】 JA県経済連(福井県経済農業協同組合連合会)が農業活性化と生産調整の廃止を視野に2015年に開発。JAやAコープ各店、農産物直売所などで販売している。
    福井県産ソバ粉と福井県産六条大麦にヤマイモ粉を加えた。配合はソバ粉30%、大麦粉10%、国産小麦粉とヤマイモ粉が60%。
    そば粉が3割しか入っていないのに、驚くほどそば感が強くサクサクとした食感と香ばしい風味。これは大麦粉の効果に違いない。確かに、今までにない美味しい食感。福井県人としての贔屓目無しで大変美味しかった。

    余談ですが
    小麦粉はなじみ深いが「大麦粉って何?」という人は少なくないだろう。
    販売元はくばくが大麦情報サイト「おいしい大麦研究所」を公開している。


  • 歯舞 昆布そば

    【販売者】 歯舞漁業協同組合(北海道根室市)
    【販売者】 藤原製麺株式会社(北海道旭川市)
    【購入価格(税込)】 250円(250g)
    【特徴】 歯舞天然一等厚葉昆布と北海道の豊かな大地でとれた風味豊かなそば粉と、小麦を使用することにより、コシが強くまろやかな味に仕上がりました。
    【原材料】 小麦粉(北海道産)、そば粉(北海道幌加内産)、小麦たん白、食塩、昆布粉末(北海道歯舞産)、クチナシ色素
    【茹で時間】 4分
    【管理人のコメント】 薄く緑色を帯びて透き通るような美しい麺。韓国冷麺ほどではないが、プリプリ、シコシコの食感はそばらしくはないが、これはこれで美味しいし、様々な食べ方ができそうな麺。昆布のヘルシーイメージも相まって、特に女性に好まれそうだ。昆布の風味は思ったほど強くないが、あまり出すぎると生臭く感じる場合があるので、このくらいが丁度いいのかも。

    厚葉(あつば)昆布について
    なが昆布と同様に採取される代表的な昆布で、肉厚で幅広く、大衆的な加工原料として出荷される。塩昆布や酢昆布などに用いられるほか、九州では漬け物に使ったり、粉末をうどんに混ぜて食べたりもする。夏時期に採取した根元の部分を一晩コップに浸したエキスを飲むと血圧を下げる効果があるといわれている。
    (歯舞漁業協同組合ホームページより)

    道産食品登録制度とは
    北海道の豊かな自然環境の下で生産された原材料を使用して、道内で製造・加工された道産へのこだわりの加工食品を登録する制度で、2023年4月現在、農産物121品、畜産物104品、水産物117品、林産物3品、その他20品の合計365品の道産食品が登録されている。歯舞 昆布そばは2019年3月に登録されていた。
    (北海道ホームページより)


  • 黒い太切り 八割そば

    【販売者】 柄木田製粉株式会社(長野県川中島氏)
    【購入価格(税別)】 300円(220g)
    【特徴】 太いが旨い!太麺が作り出す、しっかりとした食べ応えと豊かな風味。
    【原材料】 そば粉(国内製造)、小麦粉、小麦たん白、食塩
    【茹で時間】 5分半~6分
    【管理人のコメント】 見覚えがあるパッケージだと思ったが、以前いただいたのは五割バージョンで、これはどうやら新製品らしい。取り扱っているネットショップはごくわずかで、柄木田製粉のホームページにはまだ掲載されていない。
    その名の通り極太の平打ち麺。その太さは業界用語で8番(4mm弱)とうどん並みだ。のど越しよりも、ワシワシとそばの旨味を噛みしめる麺。そば湯もいける。