富士の国 池森そば 抹茶と蕎麦

【製造者】 池島フーズ株式会社(静岡県浜松市)
【購入価格(税込)】 540円(200g)
【特徴】 静岡産抹茶にそば粉7割。プレミアムな抹茶そば。
【原材料】 そば粉(国内製造)、小麦粉、小麦タンパク、抹茶、食塩
【茹で時間】 4分半~5分
【管理人のコメント】 DEENの池森氏プロデュースによって今年の5月発売された新製品。茶の生産量日本一の静岡県で作られた高級茶そばだ。
茹で上がりは緑が濃く、見るからに張りがある。柔めモチモチ系が多い茶そばの中で、この茶そばの食感はサクサクして歯ごたえがあり、やはり一線を画していた。茶の渋みがしっかり感じられ、飲み込んだあとで爽やかな香りが鼻に通る。
普段茶そばのそば湯は呑まないと思うが、このそば湯は悪くなかった。

余談ですが
一般的な茶そばはそば粉の含有量が1~3割と少ない。その理由はいろいろ考えられる。
・鮮やかな緑色を出すためには純白な小麦の割合が増やすのが簡単。
・そば粉の割合を増やすと緑茶の清涼感やつるつる感が損なわれる。
・そもそも茶そばは、そばの類ではなく別の食べ物。
この干しそばは、そば粉が7割も含まれているのに鮮やかな緑色が出ている。しかもクチナシなどの着色料を使用していないから、恐らくそば粉は純白な更科粉を使用しているのだろう。そういえば以前、福岡県の「吉泉園 玉露蕎麦」の投稿で茶そばの起源を紹介した。
(ここから)江戸中期に更科粉の製粉技術と「湯ごね」という製麺技術が発達したことが要因となって、さまざまな創作そばが生まれたらしい。茶そばもその一つ。(ここまで)
つまりこの茶そばは、従来の常識を打ち破ったのではなく、本来の茶そばを再現したと言えるのはないか。